【B&G職員リレートーク】「スポーツ」のコスパは良い?悪い?


こんにちは、企画課の宍戸です。

夏の暑さもひと段落し、過ごしやすい季節になってきました。私も怒涛の夏事業を終え、なんとか乗り切った~とほっと一息しているところです。

 

秋といえば…「スポーツの秋」「読書の秋」「食欲の秋」など色々と連想されることがあるかと思います。個人的には金木犀の匂いが大好きなので「匂いの秋」といったところでしょうか…。

 

 

「スポーツ」に付きまとう親の負担

 

今日はB&Gにも深く関わる「スポーツ」について書かせていただきます。

 

先日、笹川スポーツ財団が発表した「小学生のスポーツ活動における保護者の関与・負担感に関する調査研究」によると子供がスポーツ活動をしていない子供の母親に対し、その理由をたずねた結果では、「送迎や付き添いの負担が大きいから」が53.8%ともっとも多く、「費用の負担」や「保護者の係や当番の負担」など、保護者の負担に関する項目が上位に上がっています。一方子供がスポーツ活動をしている子供の母親は「自主練習につきあう」「大会や試合に付き添う」「ルールを勉強する」は約8割が「やりがい」があるとし、「負担感」は約3割にとどまっています。

 

以上の結果からみても、地域のスポーツクラブにおいて保護者の協力は必要不可欠なものであることが分かります。私の小学校時代も両親は毎週末グラウンドに駆り出され、送迎や活動のサポート、毎日のお弁当作りなど両親の協力なしには好きなスポーツを続けることができませんでした。

 

 

「スポーツ」の価値とは…?

 

これだけ保護者の役割が多く、負担が重い子供のスポーツ活動について、その価値とは何があるのでしょうか。

 

私自身、幼少期から大学時代までずっとスポーツ少年団や部活動などでスポーツ活動をしており、いわゆる「体育会」で過ごしてきました。就職活動では「体育会」は気合いがあるだとか、ストレス耐性が強い…などと言われています。個人的にはいやいや…と言いたくなります。人それぞれにその人の人生があり、一概には括れない価値があると思います。

 

私がスポーツを通して得られたことの中で、今の自分の軸を作ってくれている経験は「1の成功に対して99の挫折」です。「努力は報われる」だとか「all is well」ではいかないことを学びました。ネガティブな感じがしますが、決して卑屈な性格にはなっていませんし、いつも最悪の場合をイメージしてどう対策を打っていくか試行錯誤することは社会に出て割と役に立っています。

 

子供たちのために

 

 

人によっては「かけがえのない仲間ができたこと」や「リーダーシップが身についた」など感じることは違うと思いますが、その経験に価値がありそれぞれの個性や軸を作っていく大事な要素になっていくのではないでしょうか。だから私は必ずしも「スポーツ」でなければならないとも思いません。勉強を一生懸命頑張ることだって、趣味に没頭することだって得られることはたくさんあります。だから子供たちにはより多くの機会を作ってあげること、多くのものに触れて好奇心を育むことが大切だと思います。

 

B&G財団でも海洋センターを多機能化することにより、活力ある地域コミュニティの拠点としての施設づくりを進めています。今後、海洋センターで育った子供たちが、スポーツ界だけではなく文化界やビジネス界、お笑い界、芸能界などあらゆる分野で活躍する未来も来るかもしれません!!

 

変化のスピードが早く多様性の中で生きていかなければならない子供たちだからこそ、習い事としてのスポーツ活動ではなく、自分で考えて行動できるスポーツ活動であれば、「スポーツ」はコストパフォーマンスでは測れないほど価値のあるものになるでしょう。

 


企画部 企画課 宍戸 翔哉

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