2021.11.19 UP 漂着ごみ専用ごみ箱「B&G拾い箱」 「拾い箱」を活用した清掃イベントを開催(石川県志賀町)
世界中で年間800万トンの海洋ごみが発生し、国内でも「漂着ごみ」は海岸線を有する自治体の課題となっています。
B&G財団は2021年度から漂着ごみ専用ごみ箱「B&G拾い箱」の設置を開始し、設置自治体に対し製作費等の支援を行っています。今年度は石川県志賀町と山口県周防大島町に設置しています。
2021年10月24日(日)、石川県志賀町の増穂浦海水浴場でB&G拾い箱を活用した清掃イベント「美しい海を自分達で守ろう!」を開催。当日は、地元住民ら約130人が参加し、軽トラック2台分の漂着ごみを回収しました。
清掃活動の後は、拾った漂着ごみを活用してアート作品をみんなで制作。作品づくりの指導を担当したのは、漫画「バガボンド」(講談社)やNHK大河ドラマ「武蔵」の題字も手掛けたSYO ARTISTの吉川壽一氏。拾った流木やブイ、漁網を用いてモニュメントを制作しました。
フォトジェニックなごみ拾いを展開する町
志賀町の拾い箱は、「増穂浦海水浴場」と「大島キャンプ場」に1基ずつ設置され、美術学科の学生たちによって、写真映えする絵がデザインされました。
「楽しく」「映える」をキーワードに拾い箱だけでなく、可燃ゴミの袋にはウサギ、不燃ごみにはスイカをモチーフにしイラストが描かれています。
また、拾い箱の前で写真を撮影しInstagramに投稿すると、特産品や割引券などが当たるフォトコンテストも実施しています。
単に清掃活動だけでなく、若い世代にも海洋ごみに関心を持ってもらおうと工夫された拾い箱。現地を訪れた際には、ぜひごみを拾って、拾い箱をバックに写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
B&G財団は2021年度から一時的な海岸清掃にとどまらず、地域住民をはじめ海を訪れた誰もがいつでも漂着ごみを回収できるよう、漂着ごみ専用ごみ箱「B&G拾い箱」の設置を開始しました。それぞれの地域での海洋ごみ削減を推進するため、設置自治体に対し製作費等の支援を行っています。