コストかかって御免


海洋センター・クラブ課の進藤です。

ちなみにタイトルの元ネタは2~3年前にバズった、音楽ユニットHoneyWorksさんの「可愛くてごめん」です。Youtubeを見てたら、たまさか歌ってましたので。

 

可愛くてごめん / HoneyWorks

              

 

ちなみにこの曲、再生数はなんと1.6億回再生!ショート動画にも頻繁に使われ、単純計算で日本人が1度は聞いたことがある勘定。今でもあざと可愛くリスナーを煽る目的で歌われるので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

選挙ネタで御免

先の参議院選挙で「選択的夫婦別姓」が一部論点にあげられていました。

個人的な意見では「どっちでも良い」というのが正直な感想で、この時代、希望する人がいるのなら選択できるようにすればいいんじゃないの、とは思っている節です。様々な考えや価値観があってもいいですし、少子化で姓の継承に悩んでいるというネット投稿を見ることもあります。

 

私は一人っ子ですが、幸か不幸か、私は自分の姓で婚姻し、悩みに直面したことがありません。嫁の兄弟は女性2人ですので、試しに嫁に訊ねてみても「どっちでも良いわ、茶碗は洗っておいてね」と暖簾に腕押しな反応ですし、聞いてはいませんが義姉にも表立って不満は見えません。

 

コストかかって御免

いろいろな方が指摘されてますが、現在の建付けはイエ制度、戸籍制度に辿りつきます。文化的にも法制的にも、いわゆる昔からの家父長が恵まれない困窮者の面倒をみる扶助・扶養の考え、歴史的思想が根底にある気がします。

 

著名な方が、制度改革に伴う社会的コストに言及していまして、この言葉がふっと私には腑に落ちました。文化的多様性に対応していく価値と、長らく日本国民に定着している制度との天秤。

 

 

日本の戸籍制度は日本国民であること、あるための根幹でそれを変えようとするならば、枝葉に至るまで纏わる様々な分野での検証、見直しと対応が必要となるはずです。

 

AIでは「夫婦別姓の場合、生まれた子どもの姓は父または母のどちらかを選択し、出生時に夫婦が協議して決める」と出ます。しかし、子ども本人は姓を選べません。将来的に子どもが姓に不満を感じた場合、別の姓に変更できる仕組みも整備する必要が出てくるでしょう。

 

こうした対応には、行政システムの改修費や手続きの運営費、職員の教育・対応など、多くの費用や労力がかかります。これらはすべて国民の税金でまかなわれるため、制度変更には金銭的な負担が生じることになります。さらに、家族制度に関する国民の認識を変え、定着させるための啓発活動といった文化的なコストも伴います。

 

夫婦であること、子どもであること

乱暴な言い方をすれば、同姓が原因で基本的人権が侵される「被害」を受けたか、真に同姓が苦痛で、同姓を選択するなら現行制度で婚姻しないか、という究極の選択に辿り着くのかなあ、などと思います。

 

私の両親は成人前に離婚しましたが、母は旧姓に戻らずそのままの姓を選択し生涯を終えました。母に仕事の都合かと訊ねたことがありますが、うそか本当か「私と別性になるのが嫌だった」と返ってきました。一方、父は離婚当時「あのヤロー、勝手に名字使いやがって」と大いに憤って、生涯絶縁でしたが葬式には手を合わせにきました。

 

そういう家族観、価値観が多くの日本人のこころ根にあるうちは、まだ諸々の現場対応で良い課題なのかな、と最近は考えています。

 


事業部 海洋センター・クラブ課 進藤 博行

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