障がい者スポーツの推進 「障がい者スポーツフェスタ」を開催(茨城県かすみがうら市)
障がい児スポレクフェスタの一環として、体験型イベント「障がい者スポーツフェスタ」を茨城県かすみがうら市千代田B&G海洋センター体育館で開催した。
開催にあたっては、茨城県内6自治体のスポーツ指導者が集結して運営をサポートしており、県内全体で障がい児・者のスポーツ活動への理解促進を図ることも本事業の重要な目的の一つとなっている。
「障がい児スポレクフェスタ」は、健常児に比べスポーツやレクリエーションの機会が少ない障がい児を対象に、身体を動かす楽しさを実感し継続的な活動のきっかけをつくることを目的に実施。子どもたちの心身の健全な成長とインクルーシブな社会の実現を目指す。本イベントは、体験格差解消に向け、全国の海洋センター・クラブや企業、一般からの寄付金を活用して実施している。
| 実施日 | 2025年11月22日(土) 10:00~15:00 |
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| 場所 | 茨城県かすみがうら市千代田B&G海洋センター 体育館 |
| 参加者 | 放課後等デイサービスや特別支援学校・学級に通う児童・生徒、そのほか保護者など |
| 参加人数 | 約50人 |
| 実施内容 | ・スポーツ・レクリエーション体験(7種目) ①ディスゲッター9 ②バッコー ③エアーすべり台 ④ボッチャ ⑤室内モルック ⑥釣りゲーム ⑦車いすバスケットボール ・パラカヌー展示 |
多彩な種目に挑戦!笑顔あふれるスポレクフェスタ
当日は、かすみがうら市内外から放課後等デイサービスを利用する子どもたちや特別支援学校に通う児童、その保護者、施設スタッフら約50人が集まった。
体育館には7種類のスポーツやレクリエーションが用意され、子どもたちは次々と種目に挑戦。歓声や笑い声が響く中、楽しそうに体を動かす子どもたちの笑顔が会場いっぱいに広がった。
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ディスゲッターに夢中で挑戦する子どもたち
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釣りゲームも子どもたちに人気
スタンプラリーで盛り上がる多彩なチャレンジ種目
イベントはスタンプラリー形式で実施され、用意された7種目のうち5種目をクリアした参加者には、お菓子の詰め合わせやおもちゃがプレゼントされた。子どもたちは友人や保護者と楽しみながら得点を競い合い、豪華な景品を目指して初めての種目にも積極的に挑戦していた。
また、会場にはかすみがうら市公式キャラクターの「かすみがうにゃ」と、ご当地ヒーローの「ふるさと応援隊ガウラーC」も登場。参加者と一緒に各種目に挑戦したり写真撮影をしたりして、イベントは大いに盛り上がった。
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かすみがうら市の「かすみがうにゃ」は子どもたちに大人気
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エアー滑り台を楽しむ子どもたち
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モルックに挑戦!
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ご当地ヒーローも駆け付けイベントを盛り上げた
パラスポーツをもっと身近に
今年8月のパラカヌー世界選手権に日本代表として出場した朝日省一選手(かすみがうら市在住)の協力で、会場に競技用パラカヌーが展示され、参加者は間近で見学し興味津々の様子だった。
また、朝日選手が事務局長を務める「茨城県パラスポーツ協会(IPSA)」の指導で、車いすバスケットボール体験も行われ、子どもたちは声を掛け合いながら楽しんで挑戦した。
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パラカヌーの競技艇
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ほとんどの子どもが初めて車いすバスケに挑戦
茨城県内の指導員が協力し、障がい児イベントに挑戦
今回のイベントには、茨城県内6自治体から計7人のB&G指導員が参加した。障がい児対象のイベントは初めての指導員も多く不安もあったが、参加者に合わせてルールや説明を工夫し、安全かつ丁寧に対応した。
終了後は「ルールに縛られずに、参加者の気持ちを尊重することが大切」との感想もあり、今後の自信につながったようだ。
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茨城県内の指導者がイベントをサポート
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ルール説明の様子
参加した福祉施設スタッフは、「スポーツに関心が薄い子どもも安心して楽しめ、多様な体験ができた」と感想を寄せた。学校外で体を動かす機会が少ない障がい児にとって、こうした場の提供は重要であり、今後も地域で気軽にスポーツを楽しめる環境づくりを進めていく。
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