特集 熊本地震から1年
「B&Gネットワークによる相互応援」協定の絆
熊本地震から1年「B&Gネットワークによる相互応援」協定の絆
2016年4月14日以降に相次いで発生した熊本県を震源とする大地震において、熊本市や南阿蘇村、益城町などの地域が大きな被害を受けました。特に被害の大きかった熊本市や南阿蘇村には、「B&G海洋センター」「B&G海洋クラブ」の所在地が含まれています。
B&G財団は震災直後から、被災した海洋センターへの物資の運搬をはじめ、保育園での運動教室や施設の復旧修繕助成、全国の「B&Gネットワーク」による募金活動など、被災地の復旧・復興を支援する活動に取り組んでいます。
被災した海洋センターと現在の状況
熊本県内のB&G海洋センター所在自治体の被災状況 (2017年3月31日現在) |
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住宅被害 | |||
自治体名 | 全壊 | 半壊 | 死者数 |
①熊本市 | 2,453棟 | 15,103棟 | 71名 |
②南阿蘇村 | 687棟 | 886棟 | 27名 |
③宇城市 | 537棟 | 2,302棟 | 8名 |
④菊池市 | 57棟 | 622棟 | 3名 |
「現場で見た熊本地震」
B&G財団 総務部総務課 中島博臣
熊本地震が発生してから3ヶ月が経過しようしている7月8日、私は日本財団災害復興支援センター熊本本部で1ヶ月間の派遣勤務をするため、熊本市へと向かっていた。当時は、開催間近のリオデジャネイロオリンピックなど、新たな話題が取り上げられる一方で、熊本地震が・・・
2016年度のB&G財団と全国のB&Gネットワークによる被災地支援活動
B&G財団では、2016年1月に開催した「第8回B&G全国サミット」で共同宣言に盛り込まれた「災害時における相互応援」の協定を受け、被災地から要望のあった支援物資を全国の海洋センターへ情報提供したところ、おむつや医薬品、マスクなどの物資が数多く届けられました。全国から寄せられた支援物資は、熊本県連絡協議会と熊本県指導者会有志の皆さんのご協力のもと、南阿蘇村をはじめとする大きな被害を受けた熊本県内の海洋センター所在自治体に送られました。
B&G財団では、皆様からお寄せいただいた支援金は、被災地支援のほか、災害復旧活動、各種支援活動など、全額を被災された方々のために使用しております。
4月12日現在 募金総額:14,778,002円
経費報告書はこちら
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自治体からの声が熊本地震を支える
「第8回B&G全国サミット」において、参加した365自治体の皆様からの賛同もいただき、新たに共同宣言の一つとして「災害時等における相互応援(災害協定)」が加えられました。
支援金を活用した事業
①幼児を対象とした運動教室「がんばろう熊本!B&Gフロアリズム運動教室」
南阿蘇村では、地震に相次いで豪雨に見舞われ、子供たちが元気に体を動かし遊ぶ機会がほとんどありませんでした。そうした中、南阿蘇村の藤岡教育長から「体を動かして子供たちのリフレッシュを図ってほしい」との要望を受け幼児を対象とした運動教室を実施しました。
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11月17日・18日に「がんばろう熊本!B&Gフロアリズム運動教室 in 熊本市」を開催いたしました
(2016.12.06)
②被災地でのマリンスポーツイベント「がんばろう熊本!B&Gフェスタ」
被災自治体を活気づけるとともに、市民のリフレッシュを図ることを目的に、カヌー・SUP・バナナボートなどの海レク体験イベントを実施しました。
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9月25日に「がんばろう熊本!B&Gフェスタ ㏌ 菊池市」を行いました
(2016.10.20)
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10月8日に「がんばろう熊本!B&Gフェスタ ㏌ 宇城市」を行いました
(2016.10.25)
③B&G指導員によるボランティア活動「がんばろう熊本!B&G指導員ボランティア派遣」
全国のB&G指導員が「横の連携」を発揮して、がれき撤去作業や支援物資の移送などのボランティア活動を行いました。
「全国の仲間とともに汗をかき実践した支援活動」
B&G全国指導者会 副会長 金久博(徳島県阿南市B&G海洋センター)
10月17日(月)に2回目となる「がんばろう熊本!B&G指導員 ボランティア派遣事業」で、南阿蘇村への支援活動に参加しました。集合は、前日の10月16日(日)の新大阪駅。今回は、大阪、兵庫、奈良、和歌山の近畿圏に加え、・・・
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9月12日に「がんばろう熊本!B&G指導員 ボランティア派遣事業(1回目)」を行いました
(2016.10.5)
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10月17日に「がんばろう熊本!B&G指導員 ボランティア派遣事業(2回目)」を行いました
(2016.10.21)
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11月14日に「がんばろう熊本!B&G指導員 ボランティア派遣事業(3回目)」を行いました
(2016.11.17)
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12月12日に「がんばろう熊本!B&G指導員 ボランティア派遣事業(4回目)」を行いました
(2016.12.15)
第9回B&G全国サミットにおいて、全国からの支援活動に対する各被災自治体からの御礼報告
●熊本市 大西 一史 市長
「前を向いて熊本の子供たちに明るい未来をつなぐことが、私達の使命です」
●菊池市 江頭 実 市長
「復旧復興に向け、皆様からの激励をバネに少しずつ前に進んでいきたいと思います」
●宇城市 大槻 英 教育長
「被災した多くの中高生が、自らボランティアとして活躍してくれた姿に励まされました」
●南阿蘇村 藤岡 孝輔 教育長
「皆様の力強い励ましを受け、くじけてはならないと立ち上がることができました」