私のカナヅチ対策エピソード

水泳ほぼ未経験で「カナヅチ」だと思い込んでいた
 ~築上町築城B&G海洋センター 速水雄多さん~

泳げないけど、海やプールで泳いでみたい。皆さんも一度はそんな想いを抱いたことがあるでしょう。「私はカナヅチだから」と海やプールを敬遠していませんか。「カナヅチ」は必ず克服できます。今回は築上町築城B&G海洋センターの指導員である速水雄多さんに「私のカナヅチ対策エピソード」を伺いました。

 

水泳ほぼ未経験でインストラクター養成研修に参加

 

速水さんは海洋センター指導員ですが、インストラクター養成研修への参加が決まった段階では、泳ぎの経験がほとんどありませんでした。

インストラクター養成研修の参加条件に「単一泳法で100m以上」とあり、速水さんは自分がどれぐらい泳げるのかを確認するためにプールへ向かいます。すると1mから2m泳いだところで足が底についてしまい、研修当日までの1カ月で100m泳ぐことを絶望視していました。

速水さんは「これでは研修に参加できない」と直属の上司に相談し、福智町金田B&G海洋センターの指導員である相原剛志さんを紹介され、水泳の指導を受けることになったのです。

 

平泳ぎができるから「カナヅチ」ではない

 

研修までの1か月間、速水さんは平日の仕事終わりや土日を使って、相原さんのもとへ通いました。速水さんは「水泳経験が無くて息継ぎも上手くなく、すぐに足がつく」という認識でしたが、指導に当たった相原さんによれば「平泳ぎはできていたので、ちょっとしたアドバイスをしました。キックのやり方や手の使い方を教えたぐらいですから、私としてはカナヅチに見えませんでした」と当時の状況を話します。

 

「カナヅチ」だと思っていた速水さんですが、指導者から見れば「カナヅチ」ではありませんでした。

 

速水さんは相原さんより「膝の曲げ方」を教わり、膝を意識した動きを習得したことで、体を浮かすコツをつかむことができ、距離も100m以上泳ぐことができたのです。

 

「相原さんにはフォームもバラバラで、泳ぐ距離が伸びなくても、コツを掴むまで根気よく教えていただきました」と速水さんは感謝の意を表します。

 

何か一つでもコツを掴めば大丈夫

 

速水さんは、現在はカヌーなどの指導に携わっています。相原さんから教えてもらった「根気強く指導すること」を念頭に置かれていました。

 

「初めて参加される方が多いですし、早くコツをつかんでもらうために、わかりやすい言葉で指導ができるように心がけています」

 

 

最後に速水さんから、自分でカナヅチだと自覚されている方へメッセージを残していただきました。

 

「私の場合は、顔へ水をつけることに少し抵抗がありましたので、コツを掴むまで時間が少し長くなりました。しかし、単一泳法であればコツを掴むとすぐに泳ぐ距離も伸びると思います。まずは水に慣れることからスタートし、何か一つでもコツを掴めば大丈夫です」

 

相原さんが話すように「平泳ぎが泳げるにも関わらず、自分はカナヅチだ」とすると、泳ぐことは疎か、顔を水につけることから遠ざかってしまいます。泳いだ経験が無いだけでカナヅチではないのかもしれませんよ。

 

 

 

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