2025.10.06 UP 防災拠点事業 静岡県牧之原市 災害支援レポート
竜巻・突風被害に迅速対応 重機とスライドダンプで復旧支援

日本財団助成事業

台風15号に伴う竜巻や激しい突風が9月5日、静岡県内で発生し、海洋センターのある掛川市や御前崎市などでも大きな被害が出た。
  特に牧之原市では、住家全壊49棟(9月29日現在)を含め、建物被害は1,700軒にのぼり、甚大な被害が発生した。

屋根や外壁に甚大な被害を受けた、牧之原市細江区の住宅

屋根や外壁に甚大な被害を受けた、牧之原市細江区の住宅

当財団が2021年度から推進している「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業の第一期拠点として整備した静岡県牧之原市では、油圧ショベルとスライドダンプを迅速に稼働させ、がれき撤去などの復旧活動を日々進めている。
  牧之原市防災担当者の曽根氏は「配備していただいた重機等を活用し、早期の復興を目指していきたい」と語った。

配備機材を活用しがれき撤去作業を進める様子

配備機材を活用しがれき撤去作業を進める様子

周辺のB&G防災拠点からは、山梨県中央市(第三期拠点)が牧之原市と締結している防災協定に基づき、スライドダンプを派遣した。9月12日以降、現地で復旧支援活動に活用されている。
  さらに、岐阜県可児市(第二期拠点)からも、当財団の要請に応じてスライドダンプが派遣された。10月末まで、災害ごみの運搬など復旧作業に活用される予定だ。

要請の翌日、中央市の拠点を出発するスライドダンプ

要請の翌日、中央市の拠点を出発するスライドダンプ

  • 現地入りした中央市・可児市のスライドダンプ 

    現地入りした中央市・可児市のスライドダンプ 

  • 復旧活動等で活躍しているスライドダンプ

    復旧活動等で活躍しているスライドダンプ

今年度、第四期拠点として15自治体の新規整備が決定し、B&G防災拠点ネットワークは全国84カ所に拡大する。各防災拠点の首長や担当者の理解と協力により、被災自治体への迅速な災害支援活動が可能となっている。今後も全国の防災拠点と連携し、迅速かつ適切な支援につなげていく。

被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。今後、これ以上被害が広がらないことをお祈りいたします。