2025.08.21 UP 防災拠点事業 B&G防災拠点、記録的大雨被災地へ重機を派遣

日本財団助成事業

8月6日からの記録的大雨により九州地方をはじめとする多くの自治体において、被害が発生している。
  B&G海洋センターが所在する、鹿児島県霧島市、熊本県玉名市、熊本市、美里町、長洲町、天草市、福岡県宗像市などでも、土砂崩れや浸水・冠水被害等が多数確認され、現地では昼夜問わず復旧活動が続いている。

熊本県内各地で大雨の被害が見られた

熊本県内各地で大雨の被害が見られた

そのような中、当財団が2021年度より推進している 「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業で重機等を整備した熊本県湯前町では、町内に大きな被害が確認されなかったことから、自主的にB&G防災拠点を稼働し、油圧ショベルやスライドダンプを被災地域に派遣している。

8月9日からは、まず鹿児島県霧島市の被害状況調査のため、2日間重機を派遣。その後、熊本県内でも大雨による被害が発生したため、8月12日には、湯前町職員でB&G全国指導者会副会長の工藤氏と、防災拠点担当の椎葉氏(ともにB&Gセンター・インストラクター)が片道6時間かけて、熊本県内の各市町で活動する災害NPOに重機を届けた。

  • /農地に重機が入り、田んぼに水を送れるようになった

    農地に重機が入り、田んぼに水を送れるようになった

  • 被災家屋から住民の大切な 品物を探す作業

    被災家屋から住民の大切な品物を探す作業

  • 悪路を片道6時間かけて熊本県山都町へ重機を届けた椎葉

    悪路を片道6時間かけて熊本県山都町へ重機を届けた椎葉氏

湯前町では、日頃から当該災害NPOと連携を密に取ることによって、有事の際の重機派遣もスムーズかつ迅速に行える体制を整えており、今回の災害においても、町長からの指示に基づき、支援が必要な市町・団体等に積極的な派遣を行える態勢を取っていた。

8月16日・17日には、同県甲佐町での災害ボランティア活動にも参加した椎葉氏は、「防災拠点の油圧ショベルは被災地で欠かせない存在になっています。地域の方々からも感謝され、今後も仕事の合間に災害ボランティアに参加したいと思います」と話した。

被災地の復旧作業にはボランティアの力が欠かせない

被災地の復旧作業にはボランティアの力が欠かせない

現在、全国84ヵ所に広がるB&G防災拠点のネットワーク。拠点自治体の災害復旧活動のみならず、被災した他のB&G所在自治体等への派遣など、今後も迅速に相互支援ができる体制を強化していく。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、これ以上被害が広がらないことをお祈りいたします。