2022年 B&G海の日アンケート「海でやりたいこと」集計結果

• 3年ぶりの海は、「思い出の・・・」、「思い出を作る・・・」、誰にも懐かしい場所
• 家族や仲間と盛り上がる派 ⇔ひとりでのんびり　海と向き合う派　共に叶う 海の魅力
• ゴミ拾い、ビーチコーミング　海で遊ぶだけじゃない　SDGs意識の高まり

コロナ禍で自由に海に行けなかった状況でしたが、3年ぶりに海水浴場が再開される夏です。
　そこで、単刀直入に「海でやりたいこと」をアンケート調査しました。
　自由記述回答としたため、回答者の「生の声」が集まりました。集まった様々な回答は、「生の声」を活かしながら、集計用に46項目に分類しました。例えば、第1位「海水浴」と別に19位「遠泳、泳ぎ込み」、23位「水遊び（足先だけ水に入る）」を分けたり、9位「潮干狩り、モリ突きなど食用の生物採取」と28位「飼育・観察用の生物採取」を分けたりして、回答者の意思を反映しました。
　そして分類できない回答が16件ありました。「（亡くなった）母の散骨」、「移住に向けた調査」というシリアスな回答や、「サメから逃げるサバイバル体験」というトンデモ回答もありましたが、「学校帰りに友達とおしゃべりしたい」という回答には、“青春”を感じてしまいました。

総合1位「海水浴」は、前述の19位「遠泳、泳ぎ込み」34票、23位「水遊び」26票を合わせると2位「釣り」の倍近い得票です。近年「海水浴客の減少」がニュースになりますが、「海水浴人気」は盤石なようです。回答理由に、「久しぶりに」・「今年は」・「懐かしい」などのワードが目立ちました。「東京都民が東京タワーに登らない」ように、「いつでも行ける」意識が、レジャーの多様化などと共に、海水浴客の減少理由かもしれません。そうならば、3年ぶりに開かれる海水浴場は、人気が再燃しそうです。また、「海水浴」と「海の家」は、セットのようで記述に目立ちました。
　予想外のランクインは、4位「スイカ割り」です。今やメロン以上に高価なスイカ。仕事のイベントで実施したことはありますが、私自身も小学校の臨海学校以来、スイカ割りをしたことがありません。これこそ「思い出の」、「思い出を作る」イベントです。
　そして、うれしいランクインは、14位「ゴミ拾い、ビーチクリーン」です。ここ10年で、海岸のごみ拾いが一般化してきました。これまで「一部の人の取組み」だったのが、「多くの人の取組み」に変わってきました。そして、ゴミ拾いイベントと合わせて多くの人に紹介された「ビーチコーミング」が8位にランクインしたことにも、SDGsへの関心の高まりを感じさせられました。

年代別でも、全年代で「海水浴」が1位となりました。特に30代の約1/4は「海水浴」と回答。「子どもに海…」という回答理由が目立ちました。大人も子どもも誰もが海に親しめる、初めての海体験にも最適な「海水浴」の魅力の表れでしょう。
　そして、順位に表れない「回答理由」の記述傾向として、10代と20代は「仲間」、30代は「家族」、40代は「ひとり」、50代は「子ども、仲間」、60代以上は「孫、家族」のワードが目立ちました。子どもに「反抗期」があるように、40代にも「ソロ期」があるのかも知れません。
　海は、仲間でも家族でもソロでも受け入れてくれる場所だと思います。