2023.3.10 UP 東日本大震災から12年
海洋センターの絆は姿を変えて続く
石巻市防災拠点(宮城県石巻市)

日本財団助成事業

石巻市の東北部 旧雄勝町には、かつて艇庫・プール・体育館を備えた石巻市雄勝B&G海洋センターがありました。
 海洋センターは、波静かな天然の良港でホタテ・カキの養殖が盛んな雄勝湾の最奥部に、市民グランド・公民館などと集中的に配置され、1987年の竣工以来多くの地域住民に利用されてきました。

しかし、2011年3月11日の東日本大震災で高さ10mの津波が襲い、雄勝地区の8割の住宅が全壊し海に面した海洋センターも壊滅的な被害を受けました。石巻市は、B&G財団の震災復興施設助成金を活用し2019年の海洋センターの再建を目指していましたが、津波浸水地の高台移転などに伴い地域人口が1/4に減り再建を断念、2021年3月海洋センターを廃止しました。

  • 閉鎖されたセンター

  • 閉鎖されたセンター

  • 閉鎖されたセンター

その一方B&G財団は、2021年度から自治体と連携し、災害支援に即応できる機材と人材を備えた防災拠点を整備する「防災拠点の設置及び災害時相互支援体制構築事業」を始めました。
 そして石巻市は、2022年度第二期29ヵ所の防災拠点の1つに決定し、防災倉庫の建設、油圧ショベル・ダンプカーなどの機材配備、機材操作方法と災害対応の研修を受けた人材育成に総額3,900万円の助成が行われます。
 この度 石巻市広域消防署(石巻市大橋)の隣地に防災倉庫が完成し、石巻市では来年度の防災拠点オープンを目指し、油圧ショベル・ダンプカーなどの機材納品、災害に対応できる人材育成に取り組んでいます。

防災倉庫の背後が石巻市広域消防署

防災倉庫の背後が石巻市広域消防署

海洋センター建設から始まった石巻市とB&G財団の絆は、形を変えて続きますが、その根底にある「地域の幸福」を願う気持ちは不変です。

東日本大震災から復興に向かうB&G海洋センター

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