地域コミュニティ再生モデル事業 保健事業参加者の医療費が大幅に減少(大分県竹田市)

保健事業参加者の医療費が大幅に減少(大分県竹田市)

日本財団助成事業

九州で初の「温泉利用型健康増進施設(連携型)」として、厚生労働大臣よりこの認定を受けた竹田市直入海洋センター(大分県)。

温泉施設と海洋センターを一体的に利用することで、市民の健康寿命の延伸とヘルスツーリズムによる観光振興を図ることを目的に、2018年度から大分県竹田市とB&G財団が連携し、温浴と運動を融合した健康増進プログラムに取り組んできました。

 

この度、62歳から88歳までの保健事業参加者(健康づくり組織加入者)の2019年度の医療費総額が、事業実施前の2017年度に比べて、市内全域では40%以上増加しているにもかかわらず、直入地区は24%減少したという結果が出ました。

今回の調査対象者には健康増進プログラムには参加していない保健事業参加者(健康づくり組織加入者)もいますが、海洋センターが中核施設として、稼働していることが地域の健康増進に波及し、医療費減少の一翼を担っていることがわかりました。

 

この事業は、海洋センター体育館のトレーニングルーム増築やロビーの改修、車いすの方が利用できる多目的トイレの整備、運動器具・測定器の設置等に対しB&G財団が3,000万円を助成。

竹田市では、医療機関や観光協会など市内の外部機関をはじめ、民間の旅行会社と連携するとともに、海洋センターに温浴や各種運動による健康づくりを支援する「竹田市総合インストラクター」を配置し、地域資源である温泉と運動を組み合わせた予防医療に取り組んでいます。

さらに、旅行会社と連携し「ヘルスツーリズム」プログラムの企画募集を行い、健康維持・増進につながる観光を促進しています。

 

今後も予防医療と観光振興を図る中核施設として、さまざまな取り組みを進めていきます。

 

 

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