2021.11.24 UP 海洋ごみ削減を目指し 「東京運河ごみゼロ カヌーツーリング」を開催

CHANGE FOR THE BLUE 海の未来を変える挑戦

海洋ごみ削減を目指し、海に流出する前に川でごみを回収する「東京運河ごみゼロカヌーツーリング」を11月23日(祝)に開催しました。

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言により今年5月、9月と2回の開催延期を経て、3度目にようやく開催できました。

当日は前日の雨や寒さが噓のように暖かい天気に恵まれ、小学生から80代のシニアまで132名の参加をいただきました。

コロナ対策として大島・小松川公園の広大な自由広場で開会式を行い、はじめに主催者挨拶としてB&G財団理事長菅原から、事業趣旨と参加者・関係者へのお礼を申しあげました。続いて本事業に助成いただく日本財団 前田専務理事から「日本財団はボートレースの収益金を基に海ごみなどの社会課題解決に取組んでいます。今日は皆さんと一緒に海ごみ削減を目指します。」とのご挨拶をいただきました。

  • 開会式を終えた参加者は、旧中川からカヌーやSUPに乗り込みます。関東各地の海洋センター・海洋クラブから集められたレクリエーションカヤックを主体に、自艇持ち込みのカナディアンカヌーやフリースタイルカヤックなどバラエティに富んだカヌーとSUP128艇(参加者106艇+運営艇22艇)が、江戸時代に開削された小名木川、横十間川、北十間川を巡り東京スカイツリーを目指す往復13Km弱のコースに向かいます。

密を避けるため、参加者を2グループに分け出艇・着艇時間を設定したので、制限時間2時間30分で、ごみを拾いながら東京スカイツリーを目指します。水面に目立つゴミはありませんが、水面の落ち葉など自然物にまぎれてお菓子のパッケージが浮かび、水の表層にビニール袋が漂っています。参加者は、これらのごみをひとつずつ、手や網で拾い集めていきます。手間のかかるごみ拾いに時間を取られ、東京スカイツリーにたどり着くことができませんでした。

それでも参加者からは「東京スカイツリーを眺めながら川をきれいにすることができた」、「川岸でごみ拾いをする地元の方と手を振りあった」との言葉をいただきました。ご参加の皆さんは事業の目的を理解し「単なるツーリングでない海ごみ回収」に参加意義を感じてくださったようです。

ご参加の皆さんが一つずつ拾い集めたごみは、90ℓごみ袋20袋にもなりました。

自然物にまぎれ、水中を漂うごみの回収には大変な手間がかかります。

海にごみが流れ出す前に、「ごみは陸上できちんと始末する」ことが大切だと実感します。

膨大な量の海ごみに対して、私たちにできることは小さいかもしれませんが、自分にできることを続けていきたいと思います。

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