東京2020応援プログラム 「東京運河ごみゼロ カヌーツーリング」を開催しました
2019年10月25日の「JLC NEWS PLUS」で「B&G東京運河ゴミゼロカヌーツーリング」が放送されました。
東京には、今も 多くの水辺が残っています。
江戸時代、水運や低湿地の土地改良・開発のため、縦横に「運河」が開削されました。
「憩いの水辺となった運河」の魅力を発信し、東京オリンピック・パラリンピックで国内外から東京を訪れる人をおもてなしする環境意識を高めることを目的に、カヌーで運河を巡り清掃活動を行う「東京運河ごみゼロ カヌーツーリング」を10月6日(日)に開催しました。
スタート地点は「中川船番所」。千葉方面からの荷物を江戸城下に運ぶ「小名木川」の「船の関所」として作られました。
東京・群馬・茨城・埼玉・千葉・富山の1都5県から集まった233人の参加者が196艇のカヌー・スタンドアップパドルボートに乗って漕ぎ出します。
小名木川を西に2.4km進むと横十間川と十字に交差します。ここに架かるX状の橋「小名木川クローバー橋」でオープニングセレモニーが開かれました。
初めに主催者挨拶としてB&G財団理事長菅原が、事業趣旨と参加者・関係者へのお礼、来年度300~400艇規模で拡大実施する事業への参加を呼びかけました。
続いて 元アーティスティックスイミング日本代表青木愛さんが、オリンピックなど海外遠征で外国の町を訪れた際に「競技大会で訪問した国を観光する機会はあまりないが、だからこそ街の景観や地元の方とのふれあいが印象に残る。東京を訪れた方を美しい街やふれあいでもてなしたい。」と挨拶されました。
次に、参加者を代表して「江東区立中学カヌー部」石井蒼馬さんの参加者宣誓、江東区カヌー協会会長 山﨑一輝さんから来賓挨拶をいただきました。
スタートを前に、司会者から「江東区カヌー協会」、「日本障害者カヌー協会」など参加チームを紹介すると、水上のカヌーから大きな歓声が応えます。
参加者の熱気も高まる中、青木愛さんの合図でカヌーツーリング開始です。
横十間川を北上するグループと、クローバー橋周辺に残るグループに分かれて運河の清掃活動を行いました。
「横十間川」は江戸城横を南北に流れる幅十間の運河です。前方左側に「東京スカイツリー」を眺めながら2.5km北上すると「北十間川」と丁字に合流します。
北十間川を西航すると正面700m先に世界一高い634mの「東京スカイツリー」がそびえ立ちます。初めて見た方はもちろんのこと、見慣れた都民の参加者も、地面より低い水面から仰ぎ見るスカイツリーに驚いたようです。
3時間の清掃活動で集めたごみは、90ℓごみ袋19袋、重量100㎏となりました。
水面にごみはなく一見きれいに見えるのですが、岸辺のアシ原や杭などの障害物の周囲に大量のビニールごみやペットボトル、空缶が溜まっていました。大きなゴミは発泡スチロール箱やバケツのフタなど風に飛ばされやすい物が目立ちました。
ほとんどのごみは不注意から運河に落としたり、風に飛ばされたり、陸から雨水で流された物と思われました。
参加者の皆さんは、水に落ちた小さなごみを、アシ原をかき分け、悪臭にも負けず拾い集めてくれました。
現在、大きな問題となっている海洋プラスチックごみへの対応として、まずは「ごみを陸上でキチンと処理する」ことが大切だと再認識しました。
2020年5月には、本事業の規模を拡大し実施する計画です。
多くの皆さんのご参加をお待ちしております。