子育て支援事業2019年度「BG塾」レポート

「さじっ子」の夏休み 勉強も自然体験も海洋センターで過ごす5日間
鳥取市佐治町B&G海洋センター(鳥取県鳥取市)

日本財団助成事業

2019年7月23日(金)、26日(金)、31日(水)、8月2日(金)、7日(水)の5日間、夏休み子育て支援事業の一環として、鳥取県鳥取市佐治町B&G海洋センターにてBG塾を開催し、佐治小学校の1~6年生、約15人が参加してくれました。

自然の中で自給自足?!「イワナのつかみ取りと塩焼き体験」

大自然を利用した食育を実施しました。参加者である子どもたちのほとんどが初体験のイワナのつかみ取り!捕まえたイワナはあとで食べることができるのもこのプログラムの醍醐味です。因州和紙の紙漉きが行われていたことでも知られる清流佐治川で、子たちが一斉に川に飛び込んでいきます。

川はくるぶし程度の深さにもかかわらず、なかなかイワナを見つけられない子どもたち。指導員から「イワナは岩の下や岩のかげに隠れているよ」とのアドバイスをもらいようやく見つけられたものの、イワナの体がぬめって滑ってしまうので、なかなか上手につかむことが出来ません。しかし、子どもたちは、諦めずにぬめりと戦い、何度も挑戦します。イワナをつぶさない程度につかむコツを掴み、イワナ捕りに成功しました!

そして、頑張って捕ったご褒美、イワナの塩焼きでランチタイムです。指導員から、魚のはらわたの取り方を教わり「包丁を使わなくても、箸2本でとれるんだあ」と最初は気持ち悪いと言っていた子も夢中になって箸を動かしていました。身近な自然の中で、自分で捕まえて、自分で調理して、食べる、日常ではなかなかできない経験は、今年の夏休みのいい思い出となったのではないでしょうか。

さじっ子探検隊出動 「川遊びと山王滝探検」

イワナのつかみ取りの後は川遊び。川の流れに身を任せて泳ぐ子、スノーケルをつけて水の中に顔をつけて魚を探す子、岩場からジャンプし飛び込む子。さじっ子はみんな、元気いっぱいです!ある女の子は「冷たい、寒い、怖い」と言いながらも、何度もジャンプし川に飛び込んでいました。

その後は、秘境「山王滝」を目指して探検・散策です。猛暑の中、急な坂を抜けると、マイナスイオンたっぷりの「山王滝」にたどり着きました。都会のオフィス街の方にも届けたいほどきもちのいいマイナスイオン・・・大人も子どもたちと一緒に癒されました。

実施を通して

海洋センターのある鳥取市佐治地区(旧佐治村)は、大変自然が豊かな場所で、県内外から子どもたちの体験活動や民泊を積極的に受け入れる地区です。一方で、佐治地区の地元の子どもたちは、意外とこのような自然体験をしたことがないようです。「BG塾」では、今回実施したプログラムのほかにも、石碑を巡るクイズラリーや流しそうめんなど、地元の自然で遊び、学び、楽しむ!地元の良さを生かした、その地域ならではの様々な体験を提供していました。

「BG塾」とは

共働き世帯やひとり親家庭の増加により、夏休みや冬休みなどの長期休暇中は、子どもがひとり、家で過ごす時間が増える状況にあります。長期休暇中に地域の人材を活用し、子ども達に宿題などの学習と、マリンスポーツや自然体験、運動・スポーツなどの体験活動を提供し、子育てをサポートする取り組みです。

2019年度 BG塾 実施予定一覧

 

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