スペシャル 夢をつなげ!B&Gアスリート
No.028:白砂 匠庸目指すは東京パラリンピック出場!広島県北広島町出身のパラ陸上やり投げ選手
2019.05.07 UP
2019.05.07 UP
プロフィール | 白砂 匠庸(しらまさ たくや) 1996年7月生まれ、広島県北広島町出身。 パラ陸上のやり投げで東京パラリンピック出場を目指すアスリート。 あいおいニッセイ同和損保所属 2歳の時に誤って草を細かくする農業用の機械に手を入れてしまう事故により左手関節から先を失う。 高校時代、陸上部の顧問の先生からの誘いで障がい者陸上を始める。 幼いころ北広島町大朝B&G海洋センターを利用。 |
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結果 | 2017年 | Fazza IPC Athletics選手権大会兼2017IPCグランプリ(ドバイ) やり投げ2位 |
2016年 | アジア・オセアニア陸上選手権 やり投げ3位 |
パラ陸上とは
競技ルールはオリンピックとほぼ同じだが、対象とする障害が視覚障害や知的障障害、麻痺や四肢の欠損など多岐にわたるため、クラス分け制度を適用し、極力条件を揃え、公平にレースが行えるようにしている。トラック競技には短距離から中・長距離、リレー種目(4×100m、4×400m)など、フィールド競技には跳躍と投てきなどがある。跳躍競技には走高跳、走幅跳、三段跳があり、投てき競技には砲丸投、やり投げ、円盤投げに加え、パラリンピック独自の種目、こん棒投げがある。後編:周りの支えを力に変えて、躍進誓う
- 1日の大まかなスケジュールを教えてください。 -
朝9時から仕事をして、終わってから練習しています。練習はウォーミングアップから入って、20投~30本投ぐらい投げる練習をします。それから補強ウエイトトレーニングやジャンプ系のトレーニングを行っていますね。あと2週間に1回地元の子どもたちを対象に陸上教室を行っています。
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子どもたちに指導する白砂選手
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地元の子どもたちにとって憧れの存在
- 忙しいですね!仕事と競技の両立はどのように行っていますか。 -
職場のあいおいニッセイ同和損保が、パラスポーツに力を入れている会社なので、仕事と陸上競技の両立はしっかりサポートしてもらっていますね。
社長がパラスポーツについて理解の深い方で、社員に対してパラスポーツの理解を深める取り組みも行っています。例えば、各支社の社員が大会に出場するパラアスリートの応援に行ったり、入社1年目の人は、パラスポーツの体験会に参加したりしていますね。
- ありがとうございます。ちょっとプライベートのお話をよろしいですか。ご実家で牛を飼っていらしゃるそうですね! -
そうです。壬生の花田植っていって、ユネスコの無形文化遺産に登録されている地元の伝統行事があるんですけど、そこに飾り牛っていうのが出るんです。その牛を飼育しています。私はその行事にも参加しています。
- 趣味は何ですか。 -
休みの日に魚釣り行きますね。さっきお話した花田植も趣味みたいなものです。
壬生の花田植
- 東京パラリンピックをどういう大会として捉えていますか。 -
母国での開催ということで、もうこれはチャンスじゃないかなと思っています!あと残り1年ありますが、今年が勝負の年だと思っていますし、世界の選手と戦える力をしっかりつけて、出場できるように頑張っていきたいなと思っています。
- 今後の目標は -
2020年の東京パラリンピック出場はもちろんですけれども、2019年は世界選手権が11月にドバイであるので、その予選会突破を一番の目標にしています。あと記録では56メートルという目標を設定しています。地元の方々にかなり支えてもらっているので、そういったところもしっかり意識しながら自分の体作りや、練習に取り組んでいきたいと思っています。
目標に向け日々努力する白砂選手
- 将来の夢は何でしょうか。 -
体が動く限りはパラ陸上の選手をやっていたいと思います。また地元を練習の拠点にしているので、将来的には地元でパラ陸上の普及や、子どもたちへの指導をしたいですね。
- ありがとうございました。今後益々のご活躍を期待しております。-
(文:中村 克也)
白砂匠庸選手ゆかりの
北広島町大朝B&G海洋センター(広島県 北広島町)
海洋センター(体育館・プール)は,大朝地域の中央部,主要地方道浜田八重可部線から川を挟んで対岸にあります。テニスコート(夜間照明付),野球場,研修宿泊センター「グリーンヒルおおあさ」の施設を備えた大朝運動公園内にあり,周辺にはふれあいの森(バンガロー,屋根付多目的広場「クローバードーム」等)もあります。