スペシャル 夢をつなげ!B&Gアスリート

No.027:八角 周平千葉県香取市 B&G小見川海洋クラブのカヌースプリント選手が2020年東京オリンピック出場を目指す!
2019.03.20 UP

八角 周平 千葉県香取市のB&G小見川海洋クラブのカヌースプリント選手が2020年東京オリンピック出場を目指す!

プロフィール

八角 周平(ほすみ しゅうへい)

1998年12月生まれ、千葉県香取市出身の筑波大学体育専門学群2年生。
カヌースプリント競技 カナディアンシングルで東京オリンピックの出場を目指すアスリート。
小学5年生の頃、学校の体験学習でカヌーに出会う。日常から解放された感覚を味わえるカヌーの魅力にとりつかれ、地元香取市の「B&G香取市小見川海洋クラブ」に入った。高校生で世界大会出場を果たし、ポーランドで開催された世界大会「カヌースプリント オリンピックホープス」では、銀メダルを獲得。国体2連覇や「2018世界学生カヌー選手権」で入賞も果たしている。
現在は筑波大学に通いながら、週末は海洋クラブでカヌーの練習に励んでいる。

前編:日常から解放される感覚を味わえるカヌー競技に魅了された若者

- まず、八角選手の大学生活についてお話を聞かせてください。 -

大学では体育専門学群に所属しているんですが、自分のやりたいスポーツ、勉強ができて、楽しく過ごしています。身近に、違う競技で強い志を持って全国や世界で戦っている選手がたくさんいます。そういう選手と話をしていると、同じ競技者として、すごくモチベーションが上がります。私の生涯の目標である「文武両道」を目指せる環境が整っているので、充実した大学生活を送れています。

あと、学生自治会のような組織にも所属していて、学校行事に関わるようなこともやっています。

あまり遊んだりする時間はありませんが、厳しいスケジュールの中で遊べるときは至福ですね。

筑波大学でインタビューの写真

在学中の筑波大学でインタビューさせていただきました

- オリンピック出場に向けた練習に加えて、日々の授業と学生自治会・・・。
確かに遊んでいる時間はなさそうですね。八角選手ってカヌー以外に趣味とかあるんですか。 -

もちろんあります!

まぁ、一番の趣味はカヌーなんですけど(笑)。

最近は、アウトドアスポーツにはまっています。

大学の授業で、2600mくらいの山を二つ、一泊しながら登るんです。

それで登山とか、自然の中で体動かすことの楽しさを覚えました。最近は、筑波山も近いことから、山頂からの朝日を見るために、車で朝5時に家を出発して、山頂で朝日を眺めることにハマっています。

一人で行くときもありますが、やっぱりその感動をみんなと共有したいので、毎回違う友達を引き連れて行っています。

霞ヶ浦に朝日が反射して幻想的な写真

八角選手お気に入りの写真
八角選手がカヌーを練習している霞ヶ浦に朝日が反射して幻想的な一枚

- そんな趣味があったんですね。
それでは、ここからカヌー競技のお話を聞かせてください。
まず、現在八角選手が携わっている「カヌースプリント」とは、どんな競技ですか。
また、その魅力を教えてください。 -

まず、カヌースプリントとは、静水の環境の中で1000メートルと、500メートルと、200メートルのタイムを競う水上スポーツです。

よくボートと勘違いされやすいんですが、ボートは進行方向に対して逆向きの姿勢で漕ぐ競技で、カヌーは進行方向に対して、進行方向と同じ向きの姿勢で漕ぐ競技です。

その魅力は、何と言っても陸上じゃ感じられない疾走感と、自然の中で競技することで得られる、日常から開放された感覚です。他の競技では得られ難いですね!

カヌースプリント競技の写真

カヌースプリント競技。
自然の中で疾走する開放感が味わえます!

- 千葉県香取市にある「B&G小見川海洋クラブ」でカヌーを始めたと伺ったのですが、きっかけは何だったんですか。 -

もともと私は千葉県香取市に住んでいて、小学5年生の頃に学校の体験学習でカヌーのプログラムを体験したことが始めたきっかけですね。日常から開放された感じがすごく楽しくて興味を持ちました。

当時は地元のスポーツ少年団に所属してバスケを習っていたんですけど、身長が低いことがネックで、「バスケをやめて新しいスポーツをやってみたい」という気持ちがありました。

そこから香取市の海洋クラブを見学するようになって、本格的にカヌーを習うようになりました。

今でも週末は、カヌーを習うために筑波(茨城県)から小見川(千葉県)まで、一時間半かけて車で通っています。

B&G小見川海洋クラブに通い、インターハイにも出場した八角選手(高校1年生)

- 週末だけ海洋クラブで練習しているんですね。それ以外の日は何をしているんですか。 -

平日は、大学の授業が終わったあと、ウェイトトレーニングやランニング、“エルゴマシーン”という陸上でカヌーを漕ぐ動きができる機械を使って練習しています。

大学の授業が早く終わるときは、霞ヶ浦でカヌーを漕いでいます。そこでは指導者もいないので、1人黙々と練習しています。

また、長期休みの時は、知り合いのカヌーチームに依頼をして、合同合宿に参加したり、一緒に練習をさせていただいています。

  • エルゴマシーンを使った練習

    再生時間:20秒

    画面をクリックするとムービーが再生されます。

  • ウェイトトレーニング

    再生時間:15秒

    画面をクリックするとムービーが再生されます。

  • 地元小見川でカヌーを漕ぐ八角選手

    再生時間:34秒

    画面をクリックするとムービーが再生されます。

- 霞ヶ浦では1人黙々とカヌーを漕いでいるとのことですが、週末に通っている海洋クラブではコーチがいらっしゃると思います。どんな方に指導を受けているのですか。 -

秋葉一憲というコーチに教えてもらっています。

秋葉コーチは、もともとB&G小見川海洋クラブでカヌーをやっていて、インターハイにも出場した方です。今は香取市役所の職員として働いていて、私が中学生の時からボランティアでコーチをしてもらっています。

見た目はちょっぴり怖いんですけど、選手一人一人のことを考えて、個別に指導プランを考えて作ってくれます。

秋葉コーチは幼い子どもがいる家庭でありながら、私たちのために家庭を顧みずに指導してくれるので、本当にすごく尊敬していますし、感謝しています。

成人式の後、秋葉コーチと撮影

※後編に続きます

(文:鈴木 慶

後編:海外の合宿に行きたい!両親の理解を得るため懸命に努力した中学生時代

B&G小見川海洋クラブ

「B&G香取市小見川海洋クラブ」は、水上スポーツ、特にカヌーを中心に年間を通じ活動しています。活動のベースとなる「香取市小見川B&G海洋センター」は目の前が川という恵まれた環境にあり、小・中・高校生が、日々練習に励んでおります。その結果、それぞれの年代が全国規模の大会で数多く入賞を果たしています。
た、近年のアウトドアブームも相まって大人の入会者も多くなっています。