スペシャル 夢をつなげ!B&Gアスリート
No.024:土屋 愛選手(全日本選手権4度優勝、世界選手権日本代表)目標は東京2020!新潟県出身の大注目の女子ボート選手
2018.10.30 UP
2018.10.30 UP
プロフィール | 土屋 愛(つちや あい) |
---|
土屋選手からの一言コメントです!
後編:「ボートを一緒に乗りたいと思わせる選手になって、さらに成長してオリンピックでベストパフォーマンス出したい」という土屋選手に色々と聞いてみました
- 最近、土屋選手がボート以外ではまっていることは何ですか。 -
私は今、社会人3年目になります。昨年ぐらいから登山にはまっています。始めるきっかけは、友人に誘われて、本当に軽装備で小さい山に登った時に、何か分かりませんが、すごい達成感を感じ、それがきっかけで始めました。一番最初に登った小さな山から、もっともっと高い山に挑戦したいっていう気持ちが湧いてきています。今は、ボート競技に打ち込んでいますので、なかなか行くタイミングも難しいんですが、いつかは必ずアルプスとかに登ったりしてみたいです。
周りのチームメートからは、ボートでの練習でもすごい体動かすのに、なんで休みの日まで体動かすのっていうふうに言われています。まだ、現役の選手でもあるので、やっぱりけがのリスクは怖いです。まだまだ初心者なので、アルプスの険しい山への挑戦は控えています。しかし、いつかは、百名山を一つずつチャレンジしていきたいと思っています。まずは、富士山に挑戦したいですね。ただ、専門的な装備など、一からの準備になりますが…。高い山を制覇したときの景色は格別だと、登る前からワクワクしてしまいます。
- 試合前に聴く音楽について教えて下さい。 -
私がレース前に聞く曲は、globeの「OVER THE RAINBOW」です。周りの人からは、「なんでそんなに古い歌聴くの」とか、「もっと最近のいい歌あるんじゃないの」みたいなことを言われるんです。ですが、私のお母さんがずっと聴いていた歌で、私はその影響でずっと昔から聴いている歌です。なぜか、試合前に聴くとわりと落ち着いて準備ができます。
- もし、ボート選手でなかったら何をしていましたか。 -
私、昔から結構動物がすごく好きなので、動物に関わる仕事をしていたかも知れません。
最近のニュースでも私の育った新潟県三川村(現、阿賀町)でも熊が目撃されたというニュースがありました。今も昔も鹿やイノシシなど身近にたくさんの動物に触れていたからかも知れません。
- 好きな食べ物や食事への何かこだわりはありますか。 -
好きな食べ物は、スポーツ選手みんな答えるかもしれないですけど、私も「肉」が好きです。もし、スポーツをやってなかったら自分の好きな肉ばっかり食べてたと思うんですが、スポーツ選手としては、肉だけでなく、なるべく野菜は毎日取れるように意識はしています。正直なところ、あまり食べたくないんですけど…。そんなに好きじゃないので…。そんなに食べたくはないんですけど…。頑張って野菜は両手に一杯ぐらいは毎日摂りたいなって思っています。
- 好きなスポーツ選手はいますか。 -
種目は違うのですが、スケートの浅田真央さんがすごく好きです。浅田真央さんがソチ・オリンピックに出られた時の動画とかは、私の大事な場面において、結構見て勝手に刺激にさせていただいてます。
ショートプログラムであんまりうまくいかなかったけれど、フリーですごくいい演技をされていました。その立て直しっていうのが、私すごく尊敬するなと思っていて、自分もああいうふうにできたらと思います。プレッシャーとかもすごくたくさん抱えながらも、自分のいい演技ができる選手になりたいなという尊敬の気持ちで結構見ています。それとすごくかわいいので見ちゃいます!
その他の女子のスポーツ選手も、結構、やっぱり意識して見ちゃいますね。この前の平昌冬季オリンピックでの女子スピードスケートは全部テレビで見てました。あのスピードスケートの佐藤綾乃さんがBGの海洋センターを利用していることを知ってびっくりしました。競泳の選手とも仲が良く、たまにご飯に行ったりもしています。
- 自分を動物に例えると何ですか。 -
自分を動物に例えると多分猫かなって思っています。なぜかというと私、結構自由人なんですよ。よく周りの人も、「よく言えば自由人」っていうふうに言われるんです。かなり、自分の好きなように、好きなタイミングで動いちゃうようです。やはりそういう面では結構猫っぽいのかなって思っています。
決して相手の言いなりにならないところもそうです。例えば監督、コーチに言われても絶対服従みたいなのは全くないです。結構、自分の意思とかを、監督にちゃんと説明し、理解してもらいたいと思っています。良くも悪くもだとは思いますが、自分の意志は大事にしています。
- 小さいころの夢を教えてください。 -
小さいころは、犬の毛を刈る「トリマー」という職業に就きたいと思っていました。私、小さいころからずっとビーグル犬でハナという犬を飼っていました。犬が大好きだったので、小さいころはトリマーになりたいなと思ってました。犬の名前はお母さんがつけたもので、ハナですが、漢字の花ではなくカタカナです。特に何も考えずに付けたんじゃないかなって思っています。
- 性格を自己分析してみてください。 -
基本的に自由人というのが一番先にくると思います。あとは、かなりおしゃべりなところだと思います。チームの中では、それこそ自分がチームのムードメーカー的な存在になりたいな、というふうにいつも考えています。実際のところムードメーカーになっているかというと分かりませんが、そこを目指しています。
- 印象に残っているコーチの一言、何かありますか。 -
社会人になってから、ジャパンでの活動をメインで行っています。私はレースの時にいつも勝ち気な性格なので、相手を意識し過ぎて結構突っ走ってしまうレース展開が何回かありました。大体今までのレースの中で、結構そういうことが多いのですが、コーチから、「もう少し冷静にいきなさい」という助言をもらっています。そのコーチの言ったフレーズは、「フォーカス・オン・マイレーン」だったんです。
ボート競技ってそのレーンが決まっていて、相手が自分たちのレーンに侵入してくることって一切ないんですよ。なので、私はその時に、意味としては、自分がそこでいつも通りやるべきことをやれば、自然と結果はついてくるよという、自分のレーンに集中しなさいっていう言葉なんです。それを聞いて、私も確かに自分に集中するよりも相手に意識が取られてしまったな、というふうに思ったんです。それからは結構冷静にいけるようになりました。
- 厳しい競技をやっていて、先輩や後輩からの言葉などでうれしかったことはありますか。 -
やっぱりシンプルなんですが、先輩や後輩の方と一緒に乗った後に、また私と一緒に乗りたいって言ってくれた時はすごくうれしかったです。私と乗ると楽しいから、「楽しいし勉強になるからもう1回、また乗りたい」と言ってくれる同期とか先輩もいます。そういう言葉をもらうと、私も次乗るまでに、もっとレベルアップしておかないとなるので、私のモチベーションにもつながっているところです。
今いる明治安田生命ボート部のチームの部長がよくいう言葉なんですが、「一緒に乗りたいと思わせる選手になれ」と言われているんです。それは人間的な部分もそうですし、技術とか体力の個人のパフォーマンスの面でも合わせてだと思うんです。
- 最後に2020年東京オリンピックに向けて、目標を聞かせてください。 -
私自身、今まで日本代表になった経験が高校生の時に一度ありました。大学生の時に何年もチャレンジはしていたんですが選ばれず、去年ようやく5年ぶりぐらいにまた日本代表に選ばれました。ようやくここで少しこう東京オリンピックが、自分の目標の圏内に近づいてきたなというふうに今実感しているところです。あと1、2年で自分の成長できるところ、限界までしっかり伸ばしきってオリンピックでベストパフォーマンスを出せたらなというふうに思っています。
- 応援をしていますので、ぜひとも頑張ってください。大変お忙しいなか、ありがとうございました。 -
(文:宮嵜 秀一)
土屋選手ゆかりの
阿賀町上川B&G海洋センター(新潟県 阿賀町)
本海洋センターは町の南東部の丘の上に位置し、ゴルフ場に囲まれ周りは360°見渡せる自然に囲まれた環境にある。海洋センターとスポーツ・パークが併設されており本町のスポーツの拠点となっている。