子育て支援事業2020年度「BG塾」レポート

「BG塾」レポート(鳥取県鳥取市)
鳥取市佐治町B&G海洋センター

日本財団助成事業

鳥取市佐治町B&G海洋センター(鳥取県)では、2020年8月4日・6日・7日・17日・18日の5日間、BG塾を開催しました。市内の小学生15人が参加し、夏休みの宿題のほか、星や宇宙についての学習、昔ながらのおやつ作り、岩魚のつかみどり体験など、天文台の研究員や自然体験NPOの方に講師として協力いただき、さまざまな体験活動を行いました。

「BG塾」とは

共働き・ひとり親家庭を支援することを目的に、夏休みや冬休みなどの長期休暇中、海洋センターが子どもの居場所となって、宿題や自由研究などの「学習」とマリンスポーツや海遊びなどの「体験活動」を提供し、子育てをサポートする取り組みです。

鳥取市佐治地区は、日本一美しい星空の見える場所にも認定されたことのある地域。地区内にある「さじアストロパーク」の研究員の協力を得て、星や宇宙、ロケットの話などを交えながら、ペットボトルを使ったロケットをつくり、発射実験を行いました。

昔ながらのおやつ作りにも挑戦。「婦人の家」の職員の皆さんに協力いただき、郷土料理「かま焼き」をつくりました。ついた餅の中に餡子を入れ、ミョウガの葉っぱでくるんで焼きます。以前は旧暦6月15日の満月の日に食べていたそうです。往時のお話を聞きながら、昔の暮らしに思いを馳せました。

また、山王谷キャンプ場に出かけて、岩魚のつかみどりと竹工作にもチャレンジしました。岩魚のつかみどりでは、火起こし、腹を裂かないはらわたの取り方、串の刺し方など、講師から手ほどきを受けて子供たち自身で調理し、命を頂く体験を行いました。あわせてカレーをつくり、飯盒炊飯を行う中で、薪の火加減の難しさを体感しました。

午後からは身近な資源である「竹」をつかって笛や水中眼鏡をつくりました。昔は遊び道具は買うのではなく、つくっていたことなどの話を交えながら、楽しく工作することができました。

担当者の感想

  • 佐治の魅力を存分に感じてもらいたいとの思いで、さまざまな体験プログラムを企画しました。おやつ作りや魚のさばき方、竹工作を通じて、普段の生活をあらためて考えなおすきっかけにしてほしいと思います。

 

今年度は各地の海洋センター・クラブの協力を得て、コロナ禍にあっても30ヵ所を超える海洋センターでBG塾を実施します。今後も子供たちの成長に欠かせない体験活動の機会を積極的に提供していきます。

 

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