水辺を学ぶ カヌー講座
持田雅誠のカヌー講座 11年連続カヌー日本代表 アトランタンオリンピック日本代表
Lesson3 まずは乗り方から
Chapter8 桟橋(さんばし)や岸から乗艇!
準備運動をしたら、カヌーを水に浮かべて乗ってみましょう。
ここでは桟橋や岸からカヌーに乗り込む方法を紹介します。
初めて乗るときは水に落ちやすいので、ここでしっかり乗り方をチェックしましょう!
カヌーを水面に静かに下ろします。コックピットに乗り込みやすいように、カヌーを岸に沿わせて置きます。
コックピットの後ろと岸の地面に、橋を渡すようにパドルを置きます。
この時、地面にはブレードのカーブの外側が接するようにします。
水面側の手でコーミングとパドルを同時につかみ、岸側の手もパドルの上に置きます。
腰を低くした姿勢で水面側の足をコックピットに入れ、もう片方の足も入れながら腰を少しずつコックピットの上に移動させます。
最後に、シートに腰を下ろしてしっかり座り、パドルを後ろから前に持ってきて両手で握ります。これで乗艇完了です。
※シャフトに体重をかけるのではなく、両手で体重を支えるのがコツです。
※降りる時はこの逆の順番で降ります。まずは腰をコクピットから抜きましょう。
※カヌーのデッキの高さと岸の高さが違う場合、パドルを使う方法は逆にやりにくくなります。この場合、パドルを使わずに乗り込みます。
Chapter9 砂浜から乗艇!
砂浜は、場所によっては強く波が打寄せている場合があるので、岸壁とは違った注意が必要になります。
カヌーを水面に静かに下ろします。この時必ずバウを沖に向けて置きます。そして完全に水上に置くのではなく、スターンが少し砂浜に乗るように置くと、波が打寄せている場所でもカヌーが安定します。
桟橋から乗る時と同じく、コクピットの後ろと砂浜に橋をかけるようにパドルを置きながら、低い姿勢でカヌーに乗り込みます。この時、砂浜の方に置いたブレードが必ず低くなりますが、無理にシャフトに体重をかけずにカヌーを水平にした方が良いでしょう。
足を先にカヌーに入れて、最後に腰を下ろします。パドルを持ち替えたら、沖に向かって真っ直ぐ漕いでいきます。
※砂浜に降りるときは、岸に向かってカヌーを真っ直ぐにしながら、少しスピードをつけて砂浜に乗り上げるようにします。きちんと乗り上げないと、波打ち際でカヌーが止まってしまうので、降りるのが大変になりますよ!