小学生以下の部もある「近代3種競技」って知っていますか?
~長野県上松町B&G海洋センターで『第9回近代3種大会 in木曽』を開催~
長野県上松町B&G海洋センターで行われた「第9回近代3種大会 in木曽」の水泳競技の話題が、6月19日(日)に「まちレポ【中部版】」に掲載されました。
小学生以下を含む家族で出場する「ファミリー」の部や、身体や精神に障害を有する人が出場する「チャレンジド」という部などがあるこの「近代3種競技」をもっと知りたくなったので、投稿していただいた海洋センター担当スタッフの方にお話を聞きました。

近代3種競技は、水泳・陸上・射撃を行う、3倍楽しいスポーツです
3種目に的を絞ったオリンピックへの登竜門
馬術・水泳・フェンシング・射撃・ランニングで構成されている近代五種競技は、1人の選手が複数の競技をこなす難しさがあるため、キング・オブ・スポーツと称されています。
一方、近代3種競技はオリンピック競技でもある近代五種競技の登竜門として位置付けられており、水泳・射撃・ランニングを競います。入門競技ということもあって小学1~3年生の部から大学生、一般の部まで設けられており、冒頭で紹介したように「ファミリー」や「チャレンジド」の部も正式種目になっています。
ちなみに「近代3種競技規則」を見ると、全日本選手権・国体以外における一般競技の内容は、水泳100m(自由形)、陸上300m×3回、射撃3的60秒(5m先の3つの的を60秒以内に撃つ)×3回となっており、射撃に関しては樹脂弾を使用する口径6mmの公認エアピストルが採用されています。

海洋センターのプールで力泳する、「第9回近代3種大会 in木曽」に参加した子供たち
体を動かすことの楽しさを体感してほしい!
「第9回近代3種大会 in木曽」も公式ルールに従って行われ、海洋センター担当スタッフの説明によれば、「この大会は2008年から開催されており、2年後の2010年から上松町B&G海洋センターのプールが水泳競技の会場として使われるようになりました。地元、大桑村の小学生を中心に木曽地域の子供たちが参加していますが、今年は松本市や飯田市、中津川市など近隣地域の子供たちの参加もみられました」とのことでした。
気になるのは子供たちが行う射撃競技ですが、これについては専門指導者に立ち会ってもらいながら普段から練習しているそうで、安全のためにゴールグルの着用は必須なのだそうです。
大会の参加を通じて友だちができることから、年々、小学生の参加者が増えているというこの大会。海洋センターで行われた水泳競技の様子については、「保護者の皆さんが熱心に計測の補助をされていましたが、競技とはいえ和やかな雰囲気で、この大会を通じて体を動かすことの楽しさを子供たちに体感してもらいたいという思いが伝わってきました」と語っていました。

保護者の皆さんは熱心に計測の補助をしていました
■大会主催者(運営者)の感想
「オープン参加も可能なので、愛知県から参加する子もいました。年々参加者も増加しており、今後、この中から近代五種競技にステップアップし、上位大会に参加できる選手が育ってくることを楽しみにしながら運営に努めています」
■参加した子の感想
「昨年より順位を上げることができてうれしかった。来年は入賞を目指したい」
「大会に参加したことで、友だちが増えてうれしかった」
■海洋センター担当者の感想
「少年の健全育成の場として水泳競技の会場を毎年提供していますが、有意義に活用していただきたいと思います。また、ぜひ来年は射撃や陸上競技の会場にも足を運んでレポートしたいと考えています!」