ミーティングルームリニューアル記念式典を開催~日置市東市来B&G海洋センター
一面鏡張りの新「スタジオ」で大幅な利用拡大へ
「コミュニティ機能付加改修支援事業」で拠点整備
10月15日午前9時から鹿児島県の日置市東市来B&G海洋センターで、同センターを「地域コミュニティの拠点」として、さらに多くの人々が気軽に集える場所とするため、ミーティングルームをリニューアルしたのを記念する式典を行いました。改修工事は9月25日からで10月2日に完了しました。
式典にはセンター利用者、地域住民など65人のほか、日置市役所の横手裕治郎東市来支所長、B&G財団の菅原悟志理事長など12人が出席しました。
これまで地域のスポーツ振興、健康増進の拠点として親しまれてきたセンターを改修して、利活用向上を目指すもの。B&G財団が、2017年度に施設改修や器材購入を支援する「コミュニティ機能付加改修支援事業」の全国10カ所のうち5番目で、ミーティングルーム床面のフローリング化、壁一面鏡張り、壁塗り替えを行いました。
体育館や武道場を利用した教室だけでは、夏季・冬季の冷暖房不備や利用時間帯の重複で、利用を断念しなければならないなど機会が失われていました。エクササイズに適した一面鏡張りの「スタジオ」を活用していくことで、今後の大幅な利用拡大を見込んでいます。
利用者の整備要望に応えて改修
市内から参加した女性は「これまで体育館や武道場でのダンス教室に参加していましたが、新しいスタジオでは、一面鏡張りの鏡で自分の姿を見ながら、明るく、空調の効いた環境で練習できるので、とてもうれしいです。健康運動の教室もこれから行うそうなので、そちらにも参加したいですね」と喜んでいました。
これまでも、センターでは各種ダンス、健康運動教室やサークルが数多く体育館や武道場で開かれていましたが、活動に適したフローリング床や鏡、冷暖房設備のあるスタジオ開設の要望が多数寄せられており、ミーティングルームを新スタジオとして整備しました。
2017年度の改修支援事業は、地域の事情や住民ニーズを考慮したさまざまな「機能付加」の取り組みに向け各海洋センターから33件申請があり、このうち10カ所を選定し、最大100万円の支援を行っています。15年度に初めて10カ所実施し、16年度と17年度も10カ所となっています。
同センターは、温水プールと体育館利用で県内随一の利用者を抱えています。
管理運営にあたる指定管理者の日本水泳振興会は、近隣のいちき串木野市串木野B&G海洋センター、阿久根市B&G海洋センターも同様に受託しています。このため財団担当者は、近隣3市の施設運営の強みを活かして、広域の集客と合わせて他センターの艇庫活動に温水プール利用者を取り込むなど、複合的な取り組みを進めてほしいと望んでいます。
今後は、各種エクササイズや転倒予防教室の開催を通じた利用者の拡大を目指すことにしています。一方で運動系教室のない曜日・時間帯は、文化系や障害者対象の教室を企画していきたいとしています。