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畳のうえで楽しく運動とルールを学ぶ 安芸高田市で「たたみほいくえん」開催中


安芸高田市高宮B&G海洋センター(広島県)

 

 

安芸高田市高宮B&G海洋センターでは、毎週木曜日に「たたみほいくえん」を開催しています。

 

地元の保育所に通っている幼児に施設を開放し、「畳の上で身体を動かして、協調性や礼儀作法を身に着けてもらう」を目的として開催。保護者を含め、約30名が参加する盛況のイベントとなっています。

 

イベントのプログラムは、安全に走ったり飛び跳ねたりできる「柔道場」という環境を生かして作られています。子どもたちは発達段階に応じ、親子で触れ合いながらハイハイや前転、受け身などの運動に取り組みます。また、単に運動をするだけでなく、挨拶やお礼といった礼儀作法を身につけることも大切な目的です。

 

親子でハイハイの競争。運動不足だというお母さんは必死です。

親子でハイハイの競争。運動不足だというお母さんは必死です。

 

開催時間は18時から19時まで。実は当初、夕方に運動できる新鮮さも手伝い、保育所で遊び足りなかった子どもたちが走りまわるだけで時間が過ぎてしまっていたそうです。

 

しかし、ただ遊ぶ場所を提供することだけが目的ではありません。指導者を務める保護者の一人がルールづくりに取り組み、ほかの保護者の方々も自分の子どもに対して「ルールを守ることの大切さ」を伝えるよう取り組みました。すると、遊びまわっていた子どもたちも少しずつルールを守れるようになりました。

 

傾斜をつけて前転。とっさの場面で自然と体を丸くできるようになるのが目的です。

傾斜をつけて前転。とっさの場面で自然と体を丸くできるようになるのが目的です。

 

ポイントは、保護者の願いや子どもたちの欲求をかなえていく方向へ指導の力点を置いたこと。そのうえで、「人の邪魔をしないこと」「時間を守ること」「友だちを応援すること」「話している人の顔を見ること」といったルールを実践する場面を作っていきました。

 

参加されている保護者の方々からは、「週1回の教室ですが、体も精神的にも強くなることを期待しています」「教室で習う礼儀などは、普段の生活でも生かせるようにしたい」と、教室での活動を通じて我が子の成長を期待する声が集まっています。

 

後方に転んだときに頭を打たない練習(後ろ受け身)。なかなか上手く畳を叩けません。

後方に転んだときに頭を打たない練習(後ろ受け身)。なかなか上手く畳を叩けません。

 

イベントのきっかけとなったのは、安芸高田市高宮B&G海洋センターの佐々木さんのもとへ届いた「子どもが自由に動ける場所を提供してほしい」という依頼でした。依頼を出したのは、小・中学校時代に海洋センターの道場で柔道の練習に励んだ保護者さん。佐々木さんは当初、柔道の基本動作を身につけてもらおうと考えていましたが、実際に子どもたちと触れあってみると、走ったり飛んだりといった遊びの基本が好きであることがわかったそう。「しっかりと取り組む活動と自由に遊ぶ活動をうまく融合させることで、子どもたちが楽しみながらしっかりと活動していけるようになりました」と試行錯誤しながら指導し続けた日々を振り返ります。

 

走りながらポールを飛び越します。タイミングよくジャンプするのが難しいです。

走りながらポールを飛び越します。タイミングよくジャンプするのが難しいです。

 

佐々木さんは今後について、「運動に親しむ習慣やルールを守る規範意識、仲間と一緒に行動する協調性など、これからの成長の一助となるイベントを目指して、『たたみほいくえん』を充実させていきたいと考えています」と展望を語ってくれました。

 

『たたみほいくえん』は新型コロナウイルス感染防止のため、人数制限をかけたうえでの実施となっていますが、多くの参加希望者が多くいるそうです。今後は実施日の追加や時間の変更などを検討し、できるだけ要望に応えられるよう努めていくとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

B&Gレポーター 安芸高田市高宮B&G海洋センター・佐々木 生祐

 

 


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