自然に触れ合いものづくり 南島原市で「秋・冬の自然体験『海ノート・山ノート』」開催
南島原市西有家B&G海洋センター(長崎県)
2020年11月28日、12月5日に南島原市西有家B&G海洋センター(共催:南島原市教育委員会スポーツ振興課)が「秋・冬の自然体験『海ノート・山ノート』」を開催しました。
「子どもたちの健やかな成長を願い、南島原市の自然に触れ合う体験活動を通じて、郷土を愛する心を育む」ことを目的とし、南島原市内の小学生計14名が参加しました。
11月28日に開催されたのが「山ノート・竹でバームクーヘンを作ろう」。なるべく自然にあるものを使い、バームクーヘンを作りました。のこぎりで竹を切るところから始め、かまどつくりや生地つくりにも挑戦しました。
目標は「最後まで自分たちの力でやること」。困ったことがあっても大人に助けてもらうのではなく、別の班の子に聞くことで解決し、子どもたちだけで協力しながら完成を目指しました。
「竹を切るのが楽しかった。火力が弱くならないように、炭を入れたり空気を送ったりするのが難しかった」「竹をくるくる回し続けるのが大変だったけど、班のみんなと協力して完成させることができました」と、子どもたちは難しさを感じつつも達成感を味わえたようです。
12月5日は「海ノート・海であるものでクリスマス飾りを作ろう」を開催。海にあるシーグラスや流木などを使い、松ぼっくりツリーやクリスマス飾りを制作しました。
まずは南島原市加津佐B&G海洋センター艇庫前の前浜海水浴場で、ビーチコーミング。材料となる松ぼっくりや流木、シーグラスなどを集めました。
※ビーチコーミング:海岸に打ち上げられた漂着物を収集・観察すること。海岸の清掃活動とは異なり、漂着物を加工して装飾物にしたり、標本にするなどの目的がある。
また今回は、松類のなかで世界一長い葉を持つ大王松の松ぼっくりも用意しました。大きさはなんと、普通の松ぼっくりの3倍以上。子どもたちは「偽物の松ぼっくりを買ってきたでしょ。こんなに大きいの見たことない!」と大はしゃぎでした。
子どもたちは材料を集め終わると、松ぼっくりをスプレーで着色しシーグラスを張り付け、オリジナリティーあふれる作品を作り出しました。
子どもたちは「流木と松ぼっくりをくっつけるのが難しかった。家に飾るのが楽しみです」「こんなに簡単に松ぼっくりでツリーが作れると思わなかった。家にクリスマスツリーがなかったのでよかったです」と、大満足。冬の海の良さを体験できたようです。
南島原市西有家B&G海洋センターの小関さんは「バームクーヘン作りは子どもたちだけでなく保護者の皆さんも興味津々で、森のなかで食べた手作りバームクーヘンの味は、忘れられないものになったと思います。クリスマス飾り作りでは、一見するとゴミにしか見えない空き缶のふたを作品の一部にするなど、子どもたちの創造力に改めて感心しました」と両イベントを振り返ります。両日ともに、南島原市ならではの自然を生かしたクリエイティブなイベントとなりました。
B&Gレポーター 南島原市西有家B&G海洋センター・小関 あゆ