会話あり、笑いあり、拍手あり 熊野市紀和で高齢者対象の「紀和寿学園運動会」
熊野市紀和B&G海洋センター(三重県)
熊野市教育委員会の生涯学習講座「紀和寿学園運動会」が2020年10月20日、熊野市紀和B&G海洋センター(三重県)体育館で開催。当日は熊野市内から集まった高齢者43人が様々なゲームにチャレンジしました。
運動会という名目ではありますが、参加者の年齢が73歳から90歳。怪我などのアクシデントには細心の注意を払いながら、誰にでもできるゲーム感覚の種目とし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、感染対策を考慮しつつ2時間という短時間で実施しました。
「座ってかけっこ」はビニールシートの上に椅子を敷いて、椅子から2m離れたところにあるペットボトルを参加者が椅子に座って足で引っ張り込むゲームです。ペットボトルを掴めば終了です。
「あなたも聖火リレー」は東京オリンピックも控えていることから、手作りのトーチにピンピン玉を乗せて遊ぶゲーム。ピンポン玉を落とさないよう慎重に足を運ばれていました。
「ええもんひっぱれ」はブルーシートに隠れている景品をひもで引っ張るゲームです。コロナ禍を考慮し、参加者をグループに分けて色を指定し、小人数になるよう実施しました。洗剤やティッシュペーパーなど生活必需品が景品として渡されて、参加者は喜びの声をあげます。
その他ビンゴゲームも開催され、2時間の運動会はあっという間に終了しました。参加者からは「最近あまり外へ出てなかったので、皆さんと楽しく過ごしました」と楽しんでいた模様です。
レポーターの前川隆史さんは「自粛生活により自宅で過ごす日々が多くなった高齢者にとっては会話あり、笑いあり、拍手ありなど気持ちが晴れやかになる良い機会だったのではと思います。一人暮らしの高齢者が多い地域でこうした集える場所づくりが大切だと感じました」とコメント。
コロナ禍の影響で、高齢者を中心に外出する機会が減っていると聞きます。外出するきっかけをつくり、他者とコミュニケーションをとることができる、このようなイベントはこれからも開催されることを望みたいところです。
B&Gレポーター 熊野市紀和B&G海洋センター・前川 隆史