「下手でもいいから音楽を楽しみ、体を動かす」 ZUMBA採用で海洋センター事業の成長エンジンへ
瀬戸内市邑久B&G海洋センター(岡山県)
「ZUMBA(ズンバ)」をご存知でしょうか?2001年に南米コロンビア出身で、アメリカ人インストラクターのベト・ペレスさんが創設。「下手でもいいから音楽を楽しみ、体を動かす」というコンセプトのもとにアメリカ国内外で急速に普及し、日本でも2007年から全国のジムで導入をされています。「ZUMBA」はスポーツジムなどで行われているダンス系運動の総称で、資格を所持するインストラクターが躍る姿を見ながら踊り、曲ごとにダンスが変わっていきます。サルサ、メレンゲなどのラテンダンスが中心で、ヒップホップやベリーダンスなど世界中の様々なジャンルのリズムが採用されています。
子どもからお年寄り(シニア層)まで幅広い年齢層を対象としているため、振り付けが複雑ではありません。ダンス初心者でも楽しめることから、女性を中心に愛好家が多いと言われています。瀬戸内市邑久B&G海洋センター(岡山県)では2016年から「ZUMBA」を採用し、2020年で4期目を迎えました(2017年は未開催)。センターの岡本拓也さんは「女性の参加率が圧倒的に高くて、年齢層は高齢者が中心ですが、若い方もいらっしゃいます。2019年までは参加資格を瀬戸内市内限定としていましたが、集客の見込みがついたこともあって、市外の方でも参加できるようにしました。新規の問い合わせも多く、10月や来年夏にも開催を予定しています」と今ではセンターの基幹事業に成長しつつあります。
瀬戸内市邑久B&G海洋センターは、中高年の利用者が多いこともZUMBA採用の追い風となりました。「ZUMBAを開催する時は夜7時から8時までとしています。インストラクターの力もありますが、昼間に働いている人が多く参加されていますので、常時集客の見込みが立ちます。参加者は25名ぐらいです」と岡本さんは話します。
「下手でもいいから音楽を楽しみ、体を動かす」がコンセプトだからこそ、世代問わず参加できることがZUMBAの特徴です。瀬戸内市邑久B&G海洋センターは、コロナ禍の影響で体育館利用が減少傾向ですが、ZUMBAの参加者は横ばい若しくは増加傾向にあります。「もっと気軽に体を動かせるようになりたい」と変化を求められる海洋センターでありたいし、ZUMBAが海洋センター事業の成長エンジンでありたいとも考えています。