日本海の大自然がつくり上げた造形美を存分に堪能! 新コースによる「日本海カヌーツーリング」を開催
酒田市平田B&G海洋センター(山形県)
酒田市平田B&G海洋センター(山形県)は2020年8月30日(日)、隣県の新潟県村上市にある板貝海水浴場から桑川海水浴場までの「笹川流れ」において、「日本海カヌーツーリング」を開催しました。このイベントは普段体験する機会のないカヌーを操縦することで、スポーツや野外活動に対する知識や関心を高めると同時に、参加者同士の交流・親睦をはかる目的があります。当日は酒田市平田海洋クラブに所属の23名が参加しました。
「笹川流れ」は海水の透明度が非常に高い上、日本海の荒波によってつくり上げられたさまざまな岩礁が美しいと、新潟県でも人気の観光スポットです。今回はこの絶景も楽しんでいただこうと、初めてツーリングコースに選びました。また、コースの途中には洞窟もあり、通り抜けることでちょっとしたアドベンチャー気分も味わえます。今回はそれを楽しみにしていた参加者も多くいました。
当日の天候は晴天ということもあって、波も高くないコンディションでした。スタート時は絶好のカヌーツーリング日和と思われましたが、海上は決して凪の状態ではなく、進むにつれて多少の高波を感じることも。特に岩場周辺は波が荒れていて、うかつに近づける状況ではありませんでした。しかも楽しみにしていた洞窟も通り抜けることができず、コース変更によって洞窟探検が中止となりました。とはいえ自分の思う通りにならないことがかえって参加者に大きな刺激を与え、イベント終了後のアンケートでも「長い距離を漕いで大変だったけど、ゴールした時は大きな達成感があった」という声も多く聞かれました。
波が比較的穏やかな沖の方では、遠くに見える岩場を眺めながら気持ち良さそうにカヌーを漕ぐ参加者も多く見受けられました。ツーリングコースの近くを遊覧船が通っていく際には、乗船する人たちへ手を振って挨拶を交わす余裕もありました。過去にイベントに参加した人からも、これまでのコースとはまた違った良さを感じて、新鮮な気持ちでカヌーを漕ぐことができたという感想をいただいています。
「当日、私は救助艇の操船をしながらイベントに参加したのですが、笹川流れの岩礁がとても美しく、カヌーに乗っている参加者がとてもうらやましかったです」と語るのはレポーターの佐藤さん。当日は焼けつくような猛暑でしたが、水面を流れる涼しい海風を感じながら、気持ちのいい時間を過ごせたそうです。「笹川流れは初の試みでしたが、参加者からの楽しかった声がとても多かったです」と大成功の様子も語ってくれました。
B&Gレポーター 酒田市平田B&G海洋センター・佐藤 凌