5年目を迎えた障がい者マリンスポーツ体験教室で、コロナ禍の暗い雰囲気を吹き飛ばす楽しい一日に!
築上町築城B&G海洋センター(福岡県)
2020年7月26日に「障がい者マリンスポーツ体験教室」が築上町築城B&G海洋センターで開催しました。この教室は障がい者が日頃体験することのないカヌーなどのマリンスポーツや救助艇乗艇体験を通じて、水への親しみやスポーツの楽しさを目的としています。当日は築上町および周辺地域の障がい者施設、特別支援学校に通う11名の方々が参加されました。
当日は長く続く梅雨の時期と重なり、早朝から小雨が降るというあいにくの空模様。開催が不安視されましたが時間の経過と共に雨脚は弱まり、受付時間にはすっかり雨も止み、予定通り10時にスタートすることができました。幼児用プールにてライフジャケットを装着し、水に慣れる体験からスタート。その後はサポートを受けながらのカヌー乗艇体験、そして艇庫での救助艇試乗体験を行いました。
この教室は今年で5年目を迎え、毎年参加を楽しみにしている障がい者もいらっしゃいます。毎年参加されている方も、今年はじめてのカヌー体験では不安や緊張する表情が見受けられました。しかし、徐々に水に慣れていくに従って楽しそうな表情を浮かべ、はしゃぐ声も聞こえるように。救助艇乗船体験では、高速で走るスピードの迫力に興奮する参加者も多く、みなさん大いに満足された一日となりました。
今年は新型コロナウィルスの感染拡大が危惧されている中での開催ということもあり、使用機材の消毒やソーシャルディスタンスを意識するなど、参加者が安心できるようさまざまな取り組みを行いました。大きな声を発することがあるため、参加者を含む関係者は全員マスクを着用。指導員においてはフェイスガードを装着するなど、念には念を入れての体制で臨みました。
「コロナで暗くなりがちな雰囲気の中でも、子どもたちの元気な姿を見ることができたことで、この教室を開催した意義があったと思います」とはレポーターの上田さん。終了後、来年以降の参加を希望する方も多く、「カヌーにもっと乗りたかった」「学校ではプールの授業がなかったので楽しかった」などの声もありました。
B&Gレポーター 築上町築城B&G海洋センター・上田 直隆