子どもたちが主役「ミニまつぶし」 楽しみながら社会の仕組みを学ぶ
埼玉県北葛飾郡の松伏町B&G海洋センター(写真右)は、毎年、センター施設と駐車場を活用して子どもたちが楽しみながら社会の仕組みを学ぶ「ミニまつぶし」の事業を展開しています。10回目となる今年は、3月25日、26日の日程で子供たち1,351人とボランティア455人が参加しました。この事業は、主役の子どもが運営するもので海洋センターの活性化策としても期待されています。
当日は「海洋センター施設と駐車場」が一つの町「ミニまつぶし」となり、この地域社会で町民となる子どもたちが、働いて収入(仮想通貨名・パイン)を得て、「ミニまつぶし」で生活を体験します。「ミニまつぶし」には街区として官庁街、飲食街、娯楽街、福祉街、体験・工房街と5ゾーンに分かれ、今回は29種類のブース(店舗)が用意されました。
子供たちはまず、職安(ハローワーク)で仕事を選んだ後、働きます。そこで得た時給600パインの賃金を銀行から引き下ろします。
そのあと、食事や遊びなどでお金を使うことになります。社会に出てから経験する様々な職業生活を、今住んでいる町、身近なところで学ぶ職業体験でした。
大人はサポートの脇役で、あいにく26日は雨のため屋内に移動して行いました。
「ミニまつぶし」の楽しみ方
まず受付からタウンスクール
自分の仕事を選びます
仕事のあとのおたのしみ
おいしさ満点
飲食街はおなかをすかした子どもたちで一杯。左からカレーライス、カフェ
遊びもたっぷり
子どもたちが元気に遊ぶ。割り箸鉄砲で的を当て、最高得点を競う、ボールを的に当て、最高得点を競う、二つの絵を見比べて間違った場所を探すなど頭も体も使いました。
おばけやしきもありました。もぐらたたきは30秒間に出てくるのを集中力で勝負です。
ちょっと変わった福祉街ゾーン
大人のレストランは、まち体験カードを持っている大人から注文を聞いて、食べ物などを運びます。病院では、身体測定と体力測定やケガなどの治療をしました。
アートも体験
子どもたちが楽しみながら職業を体験する、自分たちの手づくりで実践する貴重な機会となりました。
参加者の感想
・奥村 愛里さん(大学4年生)
私は、今は大学4年生で、ボランティアスタッフとして関わらせていただいていますが、「第1回ミニまつぶし」から参加しています。
初めて、参加したのは小学5年生でしたが「何て楽しいんだろう」と思いました。
今は、この楽しさを多くの子ども達に経験していただきたいと思い、ボランティアスタッフとして関わっています。ぜひ、遊びに来てください。
・吉川市から参加された親子
お母さんのお話
昨年初めて参加させていただきました。親としては、このような体験する機会が近くにありとても有難いと思っています。子供もとても楽しかったようで2回目の参加となりました。今年も多くの参加者で賑わっており驚いています。
息子さん(小3)の話
最初はちょっと恥ずかしかったけど、直ぐに回りの人とも話せるようになった。仕事をしていろいろな物を食べたり遊んだりできるところが面白いです。来年も参加したいです。