海洋センター職員らが人命救助!地元消防本部より感謝状を頂きました
香美町香住B&G海洋センター(兵庫県)
香美町香住B&G海洋センター職員2名と利用者2名が、人命救助で美方広域消防本部(兵庫県)より感謝状を頂きました。
2019年12月24日夜、香美町香住B&G海洋センター2階で4名の参加者により卓球教室が行われていた時のことです。
練習の休憩中、80代の男性参加者が突然倒れました。男性はこの教室の常連で健康に問題はなかったそうですが、この時点で既に呼吸が止まっていたとのことです。
いっしょに卓球を楽しんでいた元公共交通関係者の安田茂さん(69)は、すぐさま胸骨圧迫(心臓マッサージ)の処置を開始。同時に参加者の橋本和子さん(77)が、1階にいた職員の中村智彦さん(45)を呼びに降りました。
知らせを聞いた中村さんは、消防署への119番通報の電話を手にしたまま2階に移動。安田さんと交代する形で胸骨圧迫を続けます。並行して、所長の駒居庸民さん(63)がAED(自動体外式除細動器)の準備に動きました。
幸いなことに、海洋センターからほど近い場所に美方広域消防署香住分署があったため、通報から10分足らずで救急隊が到着。AEDの準備完了と隊の到着とがほとんど同時という素早さでした。
救急隊員の処置により、2度目のAED電気ショックで男性の心肺は蘇生し、ドクターヘリで公立豊岡病院但馬救急センターに搬送されました。心臓の緊急手術を受けた男性は無事回復し、日常生活に復帰しているとのことです。
胸骨マッサージを行った中村さんによると、海洋センターや地元の消防団で胸骨圧迫とAEDの講習を受ける機会が度々あり、安田さんも職場で講習を受けたことがあるとのことでした。
万が一に備え、突然の心停止への対応を準備していたBG職員と安田さん。日頃の積み重ねが、人命救助につながりました。
今回の事例に学び、職員のみならず利用者にも、心肺蘇生法を広めることが大切だと感じました。