体の障害もなんのその。身障者らがカーリンコンに初挑戦!
ニュースポーツ体験会 「カーリンコン体験教室」
~大樹町B&G海洋センター
身体に障害を持つ人たちを対象にしたニュースポーツの体験会がこのほど、北海道広尾郡の大樹町B&G海洋センターで開かれ、同地区の身体障害者福祉協会に所属する34人が参加。カーリンコンと呼ばれるニュースポーツに挑戦しました。
体験会は、大樹町教育委員会が主催。身体障害者の人たちにカーリンコンを体験する場を設け、その楽しさを実感してもうことでニュースポーツに対する理解の輪を広げて体験人口を増やしていくのが狙いです。昨年度、初めて障害者向けに実施したニュースポーツの「ボッチャ体験教室」が好評だったことから、今年はボッチャと同系のカーリンコンを採用しました。
カーリンコンはカーリングの氷上を床上に、ストーンを表裏で赤と緑の2色の円盤(ディスク)に仕立て、二組のチームで勝敗を競い合うスポーツ。両チームがそれぞれ6枚のディスクを互い違いに投げ合い、どちらがポイントに近づいているかを競うもので、ルールもシンプルなので初心者でも簡単にプレーできるのが特徴です。
体験では、町内の身体障害者の方や一般の方、計36人が2コートに分かれ、1チーム6名の6チームをつくりリーグ形式で対戦しました。足が不自由な参加者には椅子に座ったまま投げてもらうよう柔軟に対応。通常は指導者からアドバイスも行うのですが、参加者らは自分たちでどんどんコツをつかんでいき、指導者も不要?なぼどに。さらに、各々チーム内で作戦を練るなど勝敗にもこだわり、熱中して楽しんでいる様子でした。
体験を終えた参加者に感想を聞いてみたところ・・・。
●こういう風に新しいスポーツを体験できることがとても楽しい。
●みんなで声を出してとても盛り上がったので、是非またやってほしい。
●意外と頭を使うからすごく楽しい。
●ゲートボールをやっているから、すこし似ていてやりやすかった。
●昨年度のボッチャの方がわかりやすくて楽しかったかもしない。
など、おおむね好評でしたが、ボッチャとカーリンコンの両方を体験した参加者の中では、ボッチャ派が多かったようです。
同ニュースをレポートしてくださった工藤さんは大樹町教育委員会の職員。今回の体験会実施について「私がB&G財団の2016年指導員養成研修と翌17年北海道指導員研修会に参加し、『ボッチャ』を体験させていただいたことがきっかけです」と経緯を説明。「参加者の方々にはとても喜んでいただくことができて、大樹町での障害者スポーツの発展にもつながるのではないかと思っております。B&G財団の研修会に参加した際には、ぜひまた新たなスポーツの体験をさせていただきたい」と、ニュースポーツへの熱い思いを語っています。
B&Gレポーター 大樹町B&G海洋センター・工藤 航
(所属:大樹町教育委員会社会教育課)