日本で唯一! 砂浜で行う草競馬大会
~第40回「さがら草競馬大会」に、サラブレッドやポニーが大集合! ~
静岡県牧之原市では、40年前から市内の「さがらサンビーチ」において、砂浜を周回する日本で唯一の草競馬大会を行っています。今年の4月24日に開催された第40回大会のポスターが「まちレポ【中部版】」 に投稿されたので、大会の様子を主催者の牧之原市観光協会にお聞きしました。
事の始まりは馬の海水浴!
駿河湾に面した静岡県牧之原市には静波海岸「さがらサンビーチ」が広がっており、海水浴客やサーファーで賑わっていますが、どんなことがきかっけで砂浜を走る草競馬が行われるようになったのでしょうか。同市観光協会に話を聞いてみると、なんとも意外な答えが返ってきました。
「地元の民宿のご主人が飼っていた馬が脚にケガをした際、『馬のリハビリには海水が良い』と人から言われ、愛馬に海水浴をさせるようになりました。すると、各地からケガをした馬がやってくるようになり、やがてリハビリを終えた馬たちを馬主さんたちが砂浜で走らせるようになりました」
それが砂浜で行う草競馬としてイベント化していったそうですが、多くの観客を集めるようになった秘訣は、砂浜に設けられる手作りの観客席から間近に競走馬を見ることができる臨場感です。サラブレッドだけではなく、可愛いポニーのレースや、ちびっ子たちが馬の被り物を身に付けて競走する「人間草競馬」などもあって、会場は大いに盛り上がります。
シーバード相良も参加!
大会当日には、地元の特産品を扱う「田沼の市」をはじめ多くの露店が並ぶので、「食べる」楽しさも加わるほか、市内上空を一周するヘリコプターの遊覧飛行も人気を集めます。
また、今年は日本財団などが組織する「シーバードジャパンプロジェクト」によって全国各地に立ち上げられている、水上バイクを活用した民間水上レスキュー組織「シーバード相良」による水上バイクの無料体験乗船も行われました。
シーバード相良のスタッフに話をお聞きすると、「体験乗船会は初めての試みだったので、安全を配慮して抽選で10人に限らせていただきましたが、大人気でした。また、陸上にブースも出させていただき、水上バイクやライフジャケットを展示して安全啓蒙に努めましたが、多くの人が見学にやってきて海の安全に対する関心の高さがうかがえました」と語っていました。
これからは、砂浜では草競馬、海上では水上バイクと、ダブルでイベントを楽しむ人が増えそうです。
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