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藍の生葉から、世界に一つしかないマイショールを! 藍染め体験


新見市大佐B&G海洋センター

2018年8月1日(水)午前10時から午後1時

 

藍染液の入ったバットに、布を漬ける女の子

藍の生葉の染液で自分色のショールをつくります

 

自分でつくった、世界で一枚の自分だけのショール。女性には究極の逸品ですよね。

藍の生葉からオリジナルの藍染めショールをつくる「藍染め教室」が8月1日、岡山県新見市の新見市大佐B&G海洋センターで開かれ、一般公募で集まった小学生から70代までの男女13人が、普段の生活ではなかなか体験できない伝統工芸の藍染めを学び、自分色に染めたショールを完成させました。

 

この藍染め体験は、地域住民やセンター利用者の方々と交流を図ろうと、新見市大佐B&G海洋センターが主催し、同市の共催を得て行った教室です。

講師の先生が自ら栽培した藍を活用し、その藍の生葉を摘む作業から始めるという本格的な体験教室とあって、初めての試みにもかかわらず12人の募集定員が一日で満杯になるほどの人気ぶりでした。制作工程の楽しさだけでなく、色の濃さが自分で加減でき、濃淡を自分流に表現して世界に二つとない作品を作り上げられるのが、人気の理由といえるでしょう。

 

生葉の摘み取りが最初の作業、たくさん集めるぞ

生葉の摘み取りが最初の作業、たくさん集めるぞ

 

講師の先生は、自分で育てた藍の枝葉を参加者一人当たり20本も用意してくださいました。作業はまず、その藍の葉だけを摘み、袋に入れることから始めました。参加者の一人で小学3年生の児童も丁寧に一枚一枚の葉を摘み取っていました。「生葉染め」と呼ばれるこの藍染め方式では、主に絹や羊毛をきれいな水色に染めることができるのですが、ポイントは摘んだ生葉をたくさん集めれば、それだけ葉の汁が多く出て色の濃いものができる点にあるのです。

 

袋に入れたたくさんの葉を泡が立つまでも揉むのが次の工程です。参加者の皆さんは、「濃い色出すぞー~」と、あまりにも力が入りすぎたのか(笑)、途中で袋が破れてしまう人も多く、会場は、不安と焦りでざわめく場面もありました。が、そこは講師の先生の冷静な判断で、新しい袋を即座に準備してくださり、事なきを得ました。

 

それでも、藍染め初体験の人たちは、やはり無意識のうちに手に力が入るのでしょう。揉んでいるうちに手袋が破れてしまったことにも気づかず、手まで藍色に染まってしまった人もおられましたが、これも楽しい思い出の一つとなったようです(笑)。

 

最後は、生葉の成分が抽出されたこの藍染め液に、染め用の布を入れ30分~1時間ほど置いて色付けします。これを洗って乾かせば完成!それぞれの見事なオリジナル藍染めショールに、感嘆の言葉が飛び交っていました。

 

藍染液の入ったたらいにどんどん染める参加者の皆さん

藍染め液で、ショール18枚を制作

 

「子供の頃、おままごとでした草木ジュースを思い出し、泡立つまで揉みました。それだけで楽しかったのですがショールを漬けると白い生地がブルーに染まり感動しました」と話す60代の女性は笑顔満開でした。また、「媒染液を使わないので、広げて空気にさらす、空気媒染を習い二度三度繰り返す事で色がしっかり入り、自分だけの一枚のマイショールが出来上がり、満足しました」(50代女性)と、すっかり専門家のような人も。

まさに、“青は藍より出でて藍より青し”となるのかも知れません(笑)

 

この日はまた、地元の栄養委員さんから災害時食事支援をして、α米のカレーライスと、熱中症予防としてフルーツ缶、ヨーグルトをみんなで会食しました。笑顔が絶えない一日でした。

 

カレーライスに舌鼓を打つ参加者の皆さん

地元の栄養委員さんからのα米で、カレーライスの昼食も

 

レポーターの佐野さんは、「講師の先生が育てた藍でマイショール染め教室が開催でき、本当に嬉しかったです。7月6日の西日本大雨災害の被害が出て大変でしたので、少しでも自分の時間が取れて心の癒しになればと企画しました。みんなの笑顔に触れスタッフ一同元気をいただきました」と、細やかな配慮を欠かしません。

 

B&Gレポーター 新見市大佐B&G海洋センター・佐野 信隆


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