幽玄の美!熊野古道を肌で感じる「世界遺産 熊野古道を歩こう!」ツアー
志摩市志摩B&G海洋センター
2018年5月28日(月)午前7時から午後6時30分(移動時間を含む)
熊野古道を歩く。歴史と自然を肌で感じながら、世界遺産たる幽玄の美に浸る―。
熊野三山に通じる参詣道、熊野古道を散策するイベントが、5月28日、三重県の志摩市志摩B&G海洋センター内にある志摩スポーツクラブの主催で行われ、市内に住む60代を中心とした男女24人が参加。熊野古道伊勢路の代表的なルートとされる「波田須の道・大吹峠」コースで、約5㎞のウォークツアーを楽しみました。
このウォークツアーイベントは、2004年に熊野古道が世界遺産に登録された翌年から毎年開催しており、今回で13回目になりました。世界に誇る同地の良さを再認識するとともに、地域住民の健康増進とコミュニティーづくりの機会にできればと、志摩市志摩B&G海洋センターのスタッフらが運営の中心となってスタートさせたものですが、今では中高年世代を中心に多くのファンを獲得しており、毎年参加するというリピーターも少なくありません。
熊野古道とは、紀伊路、小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路の5つの道を指し、それぞれの路に複数のコース(参詣路)があります。コースは合計で24に上るそうで、過去13回のウォークツアーでは、いくつかの代表的なコースを体験してきました。
今回選んだのは、伊勢路の「波田須の道・大吹峠」コース。波田須~大吹峠を結ぶ全長約5㎞でのルートで、初心者でも楽しめる比較的平易なコースです。途中には、鎌倉時代のものといわれる石畳や、徐福伝説の地とされるお宮、大吹峠の竹林などいくつも見どころがあります。また頂上には、登頂記念のスタンプカードが用意されているなど、来訪者向けのパフォーマンスにも余念がありません。
ウォークツアーには“語り部さん”と呼ばれる専門のガイドを随行していて、要所やビューポイントの紹介はもちろん、熊野古道の自然、歴史や文化に至るまで、学術的な解説も施していただきました。参加者の皆さんは、語り部さんの話に熱心に耳を傾けながら、約3時間をかけてコースを踏破しました。
参加者からは、「絶好の歩き日よりで、とても楽しかった」との感想や「語り部さんのガイドが面白く、満足でした」など高評価をいただきました。また、最高齢で80代の女性は「元気な限り、毎年歩き続けたい!!」と力強く語り、周囲の笑いを誘っていました。今後も、最高齢のリピーターとして記録をどんどん更新していただくことを期待しています。
リポーターは、「当日は天候にも恵まれ、13回目となった今回もたくさんの方にご参加していただき、事業が無事終えられたことに感謝しております。今後もたくさんのイベントを計画していきたいです」と、意気込みを語っています。
志摩市志摩B&G海洋センターでは、熊野古道ウォークツアー以外にも、京都方面へのバス観光など、毎年2回こうしたツアーイベントを開催しており、会員の定着とセンターの利用促進に注力しています
B&Gレポーター 志摩市志摩B&G海洋センター・阪田 雅