林業のまちの伝統行事、「全国木馬(きんま)引き大会」に注目!
~束ねた丸太を滑らせながら運搬する競技に全国45チームが挑戦~
6月9日、そして7月30日に長野県上松町から投稿いただいた、「ひのきの里の夏まつり~全国木馬引き大会~」の話題。大会終了後にもう少し詳しいレポートが届きましたので、ご紹介します。
見どころは、丸太を豪快に引く参加者のたくましさ!
木曽の山々に囲まれて、昔から林業が盛んな上松町。かつては山から切り出した木材を数本に束ね、「木馬(きんま)」と呼ばれる木製のソリに乗せ、縄で引いて道を滑らせながら運搬していました。
「木馬」の操作はかなり難しく、熟練された技が必要とされ、時には運搬中に死傷者が出ることもあったと言われています。「木馬」で運んだ木材は木曽川へ落とし、筏(いかだ)を組んで下流へ運んでいきました。この夏まつりでは、当時の先人達の苦労をしのび、またその姿を将来に伝えていく目的で企画され、毎年行われています。
大会の見どころは、何と言っても木馬を縄で引く老若男女の力強さ、たくましさにあり、競技コースとなるJR上松駅前のロータリーで木馬を引き回す様子は迫力満点。タイムレース部門のほかにパフォーマンスやコスチュームを競う部門もあるので、見る楽しさも倍増です。タイムレース部門は、優勝チームに現金10万円、力に自信がない人でもコスチューム部門で現金5万円をゲットできます。
木馬引き大会で地域に元気を呼び込みたい!
こうして、木馬引きのレースが夏の盛りに毎年繰り広げられおり、今年7月30日(日)に開催された今回の大会は雨が降ったり止んだりと、天候は安定しませんでしたが、町内外より45チームが参加して白熱した戦いが展開。上松町の名勝「寝覚の床」にちなんで、浦島太郎と亀に変装し、コスチチューム賞を狙って木馬を引っ張るチームもあれば、鍛え抜かれた体を使ってタイムレースに挑むチームもあり、多くの参加者の皆さんによって上松町の伝統イベントが盛り上がりました。
地域の絆が薄れつつある今日ですが、お祭りの賑わいを大いに用いて、過疎や高齢化に負けない元気なまちづくりを推し進めていきたいと思います。
ぜひ皆さんも、次年度は上松町が誇るこの伝統(名物)イベントに挑戦してください!!