楽しみながら防災意識を高めるデイキャンプ!
~防災士会の方々から、災害時に役立つ便利な知恵を教えてもらいました~
今年の夏、香川県三木町B&G海洋センターで「防災士会デイキャンプ」が実施されました。その話題が9月17日付けのまちレポ【四国版】に投稿されましたが、その後、さらに詳しい内容を海洋センター担当者にお聞きしましたので、ご紹介いたします。

水とお米をビニール袋に入れ、沸騰した鍋のなかに入れてご飯を炊きます。子供たちは興味津々の様子!
子供たちに、防災に対する興味をもってもらいたい!
■まちレポ【四国編】のレポートに「防災士会デイキャンプ」開催とありましたが、防災士会とはどのような組織ですか。
防災士とは、「特定非営利活動法人 日本防災士機構」が認証する民間資格で、「“自助”、“互助”、“協働”を原則として、社会のさまざまな場で、減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために十分な意識・知識・技能を有する者として認められた人」のことを言います。今回のデイキャンプは、「香川県防災士会女性部会-Ladyかがわ」が主催しました。
■海洋センターで実施した理由はどのような点にありますか。
一般の方、特にお子さんたちに防災に対する興味をもっていただきたいと思って、海洋センターで開催してもらいました。海洋センターで行う防災キャンプとしては今回が2回目で、デイキャンプとして実施するのは初めてでした。
■当日は、何人ぐらい参加されたのですか。
香川県防災士会女性部会から5名、および 香川大学防災士クラブからも5名ほどが協力してくださり、大人3名、子供3名の参加者に、いろいろな防災の知恵を教えてくださいました。

ペットボトルを使った雨量計作りに挑戦。大人も子供も真剣な表情です
災害時に、温かいご飯はありがたい!
■まちレポ【四国版】では、お米と水を入れたビニール袋を、お湯が沸いた鍋に入れてご飯を炊く方法が紹介されていました。作業のコツや、この炊飯の利点を教えてください。
炊飯のコツは、袋に空気を残さないこと。梅干しを入れたり、ケチャップを入れたり、好みの味付けも可能です(炭酸と温かいものは入れないでね)。
この方法の長所は、袋の中に入れる少量の飲料水は必要ですが、鍋に入れる大量の水は雨水でも池の水でも大丈夫なことです。きれいな水を確保することが難しくなる災害時に適しています。

ビニール袋にお米と飲料水を入れますが、梅干しやケチャップなどを入れて好みの味付けも楽しめます
■新聞紙を使ってスリッパを作ったそうですが、履き心地はいかがでしたか。
新聞紙というなかれ!
石の上を歩いても痛くないし、熱いコンクリートの上でも平気だよ!

折り紙のように新聞紙を折って作ります

ちょっとした石場を歩いても痛くありません
今後の抱負
今回は行わなかった「ダンボール寝床作り」や「防災マップに基づいた避難経路の確認」も実施して欲しいとの意見もあったため、これらを取り入れた防災キャンプを開催していきたいです。