これぞ、アドベンチャーワールド!!自分で作ったいかだで川を下る
いかだを作って川下り2018~多賀町B&G海洋センター
自分の手で一から作ったいかだを実際に川に浮かべて下る、創作と実動を融合した子供向けの体験活動「いかだを作って川下り2018」が9月1日、滋賀県の多賀町で行われ、町が設けている文化教室「少年・少女発明クラブ」に所属する小学生を中心とした男女21人が、日常を離れた珍しい体験に挑戦しました。
学校の科目では扱えない工作を通じて、失敗や試行錯誤を重ねながら、子供たちに新たな発見や気付きを体得してもらおうと、多賀町教育委員会が主催したこの活動。いかだを浮かべる時のサポート役として、多賀町B&G海洋センターの職員が運営に協力しました。いかだは多賀町公民館で製作し、近くの川に浮かべて性能や乗り心地を点検。この日は合計10床のお手製いかだが、川を下りました。
多賀町少年・少女発明クラブに所属する子供たちは、毎年この“いかだ事業”を行っており、すでに手慣れた子もいますが、レベルは人それぞれ。自力で作る子や友達と一緒に進める子供など、作り方にも個性がみられました。また、最初は不安定ないかだでも浮かべるごとに問題点を見つけ改良を重ねて、最終的には安定したいかだに進化していました。
川に浮かべた時に、いかだの安定感に不安があった子は、友達の良く浮かぶいかだに乗せてもらったりと、子供たちの中で協力し合う姿も見られ、指導者らは微笑ましく見守りました。中には4人が乗れるいかだもあったり、昨年実施した時のいかだを持参して、今年の製作に役立てている子もいました。
子供たちのモノづくりへのこだわりや製作過程を楽しむ姿に、むしろ指導にあたる大人たちが、学ぶことや感銘を受けることもしばしば。レポーターの北川さんは「いろいろないかだが出来上がり子供たちの発想の豊かさに驚かされました。失敗しても何度も改良して取り組む子もおり、子供の成長を感じることができました。また、自然の中での活動で彼らが夢中になって取り組み、目を輝かせているのが印象的でした」と、穏やかな笑顔で感想を述べています。
B&Gレポーター 多賀町B&G海洋センター・北川 友貴