闇夜のなか、松明を手に鎧姿の武者が練り歩く幻想的な祭り
~長さ5キロに及ぶ松明ロードが幻想的な世界を演出する「乙九日 炎の祭典」~
9月28日の、まちレポ【中国版】に掲載された「乙九日 炎の祭典」(広島県北広島町)。幻想的なこの祭りについて、投稿者の方から見どころなどを解説いただいたので、ご紹介いたします。

松明を手に鎧姿の武者が練り歩く様は圧巻です!(昨年の様子)
誰でも参加できる点が大きな魅力!
■「乙九日(おとくんち)炎の祭典」のいわれを教えてください。
1421年から約8年間にわたり、安芸国太田・奥山庄の地頭、栗栖氏と石見国の今市城主、福屋氏が「栗福合戦」(雄鹿原合戦)を繰り広げました。
この合戦を題材に開催されるようになったのが「乙九日 炎の祭典」で、戦いの場となった芸北(現:北広島町)の雄鹿原地区が祭りの舞台となります。

メイン会場の亀山八幡神社では、奉納神楽が行われます
■祭りの様子は、まちレポ【中国版】で紹介されましたが、当日の一番の見どころはどこにありますか。
雄鹿原地区に総延長5キロぐらいに及ぶ松明ロードが設けられ、かつての合戦の場を幻想的に映し出します。
また、古式ゆかしい鎧武者たちが「松明行列」を作って練り歩きますが、その様子は圧巻です。
ちなみに、松明行列にはどなたでも参加でき、毎年たくさんの観光客が訪れます。今年は、およそ2,000人の観客で賑わいました。

気勢をあげる鎧武者の皆さん(昨年の様子)
■祭りを楽しむコツを教えてください。
当日は、まず15時から「ひろしま文化百選」に選ばれている御神幸が始まり、その後、特設ステージで神楽や和太鼓、ダンス等のイベントが催されます。そして、18時から受付けが行われる松明行列へ参加する人も少なくありません。
暗くなってからは、大松明のねり回しや秋の夜空に上がる花火、お宮での神楽を夜更けまで楽しめるほか、多くの夜店が並んで地域特産のバザーなども楽しんでいただけます。
■いろいろなお話、ありがとうございました。

祭りは御神幸で始まります

大松明の練り回し。迫力満点です