スペシャル 夢をつなげ!B&Gアスリート
No.018:三木 つばき選手(静岡県掛川市出身のプロアルペンスノーボーダー 全日本スキー連盟ナショナルチーム強化指定ユース)2016年度プロランキング1位を獲得した女子中学生!
B&G掛川市海洋クラブ出身のスノーボード界のプリンセス!
2018.03.27 UP
B&G掛川市海洋クラブ出身のスノーボード界のプリンセス!
2018.03.27 UP
プロフィール | 三木 つばき(みき つばき) |
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パラレル大回転とは…
18カ所以上設置された旗門がある2つのコースを各コース滑降し、速さを競う競技。
英語でパラレル・ジャイアント・スラローム(Parallel Giant Slalom)で、PGSと表記されることもある。
後編:同年代では敵なしの中学生プロスノーボーダー!ストイック過ぎる競技生活と秘話
- 冬の3カ月間は山籠もりする生活だと、学校との両立が大変ではないですか -
冬のシーズン中は、基本的に学校にも行けないです。たまに帰ってくることもありますが、すぐにまた長野県に戻って練習します。
夏は勉強に打ち込めるので、夏の間に秋冬の勉強もできるだけ進めて冬に山に籠ったり、海外遠征期間は先生にもらった問題集やプリントをこなしています。オンシーズンの間は基本的にスノーボードを優先で日常を送っていますが、学校も配慮してくださるので、両立は難しくはないです。
プロアルペンスノーボーダーである傍ら、中学生でもある三木つばき選手
でも、シーズンが終わって久しぶりに学校へ行ったとき、ちょっと勉強が難しいと感じています。(笑)
今後、18歳になる頃の北京オリンピックに出場するために、学業との両立はさらに難しくなってくると思うので、進路は通信の高校を考えています。トレーニングや練習に全力を注いでいきたいです。
- 好きな芸能人はいますか -
女優さんだと広瀬すずさん、俳優さんだと竹内涼真さんが好きです。広瀬さんは「怪盗山猫」という私が好きなドラマに出演していて好きになりました。竹内さんは「過保護のカホコ」というドラマに出演されていて好きになりました。
お二人とも演技が上手なところが素敵だと思います。
- 将来の夢はなんですか -
アイスを食べることがとても好きなので、小さい頃はオリンピックに出場して、アイスのCMに出演することが夢でした。(笑)
でも今は、2022年の北京五輪で金メダルを獲得することが将来の夢であり、目標です。そのためにも直近の目標として、ワールドカップに出場して決勝に残ること。あわよくば、優勝できたらいいなと思っています。
スノーボードの選手は、15歳から国際選手登録ができるのですが、ワールドカップは、その国際選手登録をした選手でないと出場できません。私は今14歳なので国際選手登録ができず、大人に混ざった公式戦に出場できないのが現状です。それで、これまではジュニアレースを中心に参加していました。
でも、私も今年6月で15歳になるので、国際選手登録をしてシニアの選手とどのぐらいのタイム差があるのか比べてみたいです。
今年1月、北海道登別市で開催されたプロ戦「ブラックパールカップGS」で優勝した三木つばき選手
ちなみに、ワールドカップは、日本人では過去1人しか優勝したことがありません。オリンピックでメダルを取るための登竜門…いや、それより難しいかもしれないです。
オリンピックは、国の代表として各国が選考して選手を出すので、競技人口の少ない国によっては比較的優位に出場できる選手もいます。強豪国の選手は、5番手6番手はオリンピックには出場できなくてもワールドカップで上位に入ってくる選手も多くいます。
国ではなく、個人の力でのし上がっていく選手ばかりが出場する大会がワールドカップなので、出場選手のレベルとしてはオリンピックより高い場合もあるんです。
- ここだけの内緒話を教えてください -
小学3年生のときに、朝5時頃に起きて体操して往復5キロのランニングをしていたことがありまして、それが本当に辛かったんです。もう本当に嫌でした。
それで途中、私が通っていた小学校があったので、学校の鯉に餌をあげて時間をつぶして、ダッシュして汗かいて「やってきたよ」と母に報告していました。
走ることが好きではなかった三木選手は、時折練習をサボってしまうことも…
でも、鯉に餌をあげていたところを校長先生がご覧になっていました。そこで校長先生が「つばきさんは毎朝学校の鯉に餌をあげてくれて本当に助かります」と母に感謝のお電話をしてくださったんですね。それで母に練習をサボっていたことがバレてしまって大変でした。(笑)
「家からエサまで持って行って、元からサボる気満々じゃないか!」って。
- 平昌オリンピックを見てどう思いましたか -
国内外のジュニアレースに出場はできても、シニアのトップ選手とは「同じ土俵で戦えない」という歯がゆさもあって、これまでどうしても自分を追い込むことができないでいました。
そんなとき、競技は違いますが、スピードスケートの高木美帆選手が、金メダルを獲得された時のインタビューをテレビで観ました。高木選手にも同じような悩みを持った時期があったことを知って「今のままではいけない。私にも自分を追い込む精神力が必要だ」と感じました。
これからシニアの大会にも出場できるようになって、環境も変わってくると思うので、残り4年間しかない期間、北京オリンピックをしっかりと見据えて過ごしていきたいと思います。
- 貴重なお時間ありがとうございました!2022年の北京オリンピックでの大活躍を願っています! -
(文:鈴木 慶)
三木選手ゆかりの
B&G掛川海洋クラブ(静岡県 掛川市)
"掛川でマリンスポーツを楽しもう!"を合い言葉に、自然に親しみ、生涯楽しめるマリンスポーツの基礎を身につけるべく活動に励んでいる。また、楽しむだけでなく集団行動の中で規律と協調性を学び、環境保護にも目を向け活動水面周辺の清掃活動も積極的に行っている。