スペシャル 夢をつなげ!B&Gアスリート

No.003:渡辺 一平選手(世界新記録!東京都選手権 男子200メートル平泳ぎ) めざす結果は、諦めない努力の後についてくる!
2017.01.19 UP

母校、早稲田大学のプールで練習前に取材させていだきました

プロフィール 渡辺 一平(わたなべ いっぺい)
1997年生まれ、大分県津久見市出身。小学2年生で水泳を始め、小学5年生でジュニアオリンピックカップ出場。大分県立佐伯鶴城高校時代に頭角を表し、高校2年で出場した2014南京ユースオリンピック200m平泳ぎ優勝。翌2015年の春季ジュニアオリンピック100m、200m平泳ぎで二冠を達成し大会最優秀選手に選出。同年、早稲田大学スポーツ科学部に入学し、大学2年生時にリオデジャネイロオリンピック200m平泳ぎ日本代表に選出。予選でオリンピック新記録を達成。決勝6位入賞。現在、早稲田大学水泳部で活動中。

第2話:大学で待っていた新たなステージ

憧れの先輩と一緒に泳ぎたい!

高校3年生のとき、最後のジュニアオリンピックで二冠を達成し、大会最優秀選手にも選ばれた渡辺選手。大学進学時には競泳の名門校、早稲田大学を選びました。

「高校時代に憧れていた瀬戸大也さん、坂井聖人さんが水泳部にいたので、迷うことなく早稲田大学に決めました」

瀬戸選手は2歳年上なので言葉を交わすことはさほどありませんでしたが、1つ年上の坂井選手とは一緒に世界ジュニア選手権を戦った経験がありました。日本を代表する2人の選手を大学の先輩に持つことで、渡辺選手の気持ちは高まっていきました。

「早稲田を選んだ理由はもう1つありました。それは日本でも珍しいスポーツ科学部があったからです。大会前にモチベーションをどのように上げていったら良いのかといった心理学や、身体のどの筋肉を鍛えると、どのような点が強化できるのかといった運動生理学、選手生活を支えるスポーツ栄養学などを総合的に学んでみたかったのです」

憧れの先輩と一緒に練習したかったことや、スポーツを科学的に学ぶことは、ともに自分の水泳を進化させたいからでした。もちろん、その目標はジュニアオリンピックで二冠を達成した際に、高校の監督さんから言われたオリンピックの晴れ舞台でした。

憧れの先輩を追って早稲田大学に進んだ渡辺選手。母校のTシャツを着てインカレに出場したときのスナップです


自分を成長させた苦い経験

希望通り早稲田大学スポーツ科学部に進学した渡辺選手。しかし、入学直後の4月に臨んだ日本選手権水泳競技大会においては、準決勝で自己ベストを出すものの、決勝では5位に甘んじてしまい、夏季ユニバーシアード大会への出場権を逃してしまいました。

「平泳ぎはとても難しい泳法で、力を入れればタイムが上がるというものではなく、余計な力を抜いた結果、速くなるということもよくあります。このときの決勝では、勝負にこだわり過ぎて力が入ってしまいました」

もっとも、そんな苦い経験が自分を成長させてくれたと振り返る渡辺選手。国際大会の切符を逃したことは悔しかったものの、それも結果として受け止め、「次の大会ではぜったいに勝ってやる」という気持ちに切り替えました。

「モチベーションを維持する意味では、スポーツ科学部の勉強が役立っていきました。心理学や運動生理学、栄養学などを学ぶことで、心技体をバランスよく鍛えていくことができました」

悔しい思いをバネに、大学でさまざまなことを学びながら着と力をつけていった渡辺選手。翌2016年になってオリンピックイヤーを迎えると、リベンジを果たす絶好の機会がやってきました。
※第3話に続きます(1月26日木曜日に掲載予定)。

市内の東北部に位置し、海を埋めたてた総合記念運動公園の中にあります。多目的グランド・テニスコート・相撲場・児童公園に隣接しています。
渡辺選手が中学生のとき、ここのプールで練習をしました。
なお、佐伯市には、他にB&G海洋センターが5ヵ所(弥生、宇目、鶴見、蒲江、直川)ありますので、そちらもご覧ください。