事業内容を知る 海を守る植樹教育事業
No.003:福岡県築上町 豊かな森が豊かな海をつくる
「早く育って」スダジイなど常緑広葉樹400本
2017.11.16 UP
「早く育って」スダジイなど常緑広葉樹400本
2017.11.16 UP
B&G財団と福岡県築上町(ちくじょうまち)教育委員会は、同町弓の師にあるパークゴルフ場の花木園で、11月11日午前9時から11時まで、自然の大切さを学ぶ「B&G海を守る植樹教育事業 植樹祭」を行いました。
開会式には、同町の新川久三町長と亀田俊隆教育長、またB&G財団からは古山透常務理事が出席しました。参加者は地元の幼稚園児や小学生をはじめ、保護者や地域住民、町の消防団、運営スタッフなど総勢100人で、約400本の苗木を植えました。
植樹祭の前夜が雨だったため心配されましたが、当日は風が少し強いものの、天候は快晴で、無事に実施できました。今回は、同町の土地と自然環境に適合した樹種であるツブラジイ、スダジイ、タブノキを主木に12種類、約400本の苗木を植えました。
植樹の前には、B&G財団の職員が、植樹祭に集まった参加者に植樹の手順や注意点などを説明しました。「森から出る栄養分のある水が、川を通じて海に流れる。その役割をもつ森を大切にすることは、海を大切にすることにつながる。豊かな森が豊かな海をつくる」という植樹の意義に、子供たちも真剣に耳を傾けていました。
3年がかりで育てたドングリが"ふるさとの森"になる
今回の事業は、2015年度からの実施で、地元の児童が参加し、初年度はドングリを拾い集め、次年度はそのドングリから苗を作る育苗を行いました。そして最終年度の今年、3年がかりで育てた苗木も植樹しました。2年前のドングリの採取も参加した児童(小学5年女子)は「自分たちが拾ったドングリ。これからもっと大きく成長してほしい」と話していました。
参加者は、60㎝ほどの大きさの苗木を、園内の約100㎡に60cm間隔で、スコップで丁寧に穴を掘り、植樹をしました。参加した小学5年男子は、「森は大事にしないといけないと思いながら植えました」。また小学2年男子は、「うまく植えることができた。早く育ってほしい」と話していました。
当日は児童だけでなく多くの保護者や運営スタッフも集まり、大いににぎわいました。約30人の同町の消防団員も協力しました。
植樹の最後の仕上げである苗木への水やりは、消防団員がバケツに入った水のまき方を披露し、それにならって子供たちも精一杯遠くに水を撒きました。参加した小学1年女子は、「木を植えるのも、水まきも全部楽しかった。」と話していました。植樹した苗木は、5年ほどで2m50㎝ほどに育つ予定です。
(文:田中 大幾)
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