2021.11.19 UP B&G財団 新入職員・自治体派遣職員のマリンスポーツ実技研修を実施。 2021年度 新入・自治体派遣職員 実技研修 若洲ヨット訓練所(東京都)

2021年9月29日(水)、10月8日(金)、10月20日(水)の3日間、若洲ヨット訓練所(東京都江東区)を会場に、B&G財団新入職員・自治体派遣職員5名を対象としたマリンスポーツ実技研修を行いました。

この研修は、①カヌー、SUP操船の基礎技術、②マリンスポーツ実施時の安全管理、③初心者の指導法、以上3点の習得を目的としています。

研修は下表のとおり実施しました。

研修スケジュール

時間 1日目 2日目 3日目
集合、準備 集合、準備 集合、準備
9:00 カヌー実技 カヌー模擬指導実習 SUP模擬指導実習
12:00 昼食 昼食 昼食
13:00 カヌーツーリング SUP実技 セーリング実技(強風中止)
ロープワーク実技
ヨット理論
16:00 着艇 ~ 片付け、点検 着艇 ~ 片付け、点検 着艇 ~ 片付け、点検
16:30 着替え、振り返り 着替え、振り返り 着替え、振り返り

研修1日目

コロナ禍で新入職員・自治体派遣職員を対象としたマリンスポーツ実技研修は、この日が初めてです。参加者の中には「人生初めて」カヌーに乗る者もいました。

午前中は、カヌー実技です。器材説明・運搬法に始まり、陸上でのパドリング練習、乗降法など基本の「き」から学びます。水面に出ると、フォワードストローク(前進)、ストッピング(停止)、リバースストローク(後進)、横移動するドローストローク・スカーリングなどパドリング練習を繰り返し、沈脱後の再乗艇も学びました。

指導する職員も、研修生が「指導法の手本」として見ているので、細かい点に注意し「指導ポイント」の解説を加えながら指導しました。

午後には、練習成果の確認として東京ゲートブリッジを眺める運河で4㎞程のカヌーツーリングを行いました。

研修2日目

研修2日目は、前回習ったばかりのカヌーの模擬指導実習です。研修生が教官役・参加者役を交互に務めて、指導の実際を学んでいきます。決められた時間内に、必要な安全喚起を行った上で、楽しく分かり易い指導が求められます。この難しい課題に、研修生はそれぞれの個性を発揮しながら指導方法に工夫を凝らして取組みました。

午後からは、SUP実技です。海象に恵まれ穏やかな水面でしたので、初めてSUPに乗る研修生もすぐに立ち上がり、基本的な漕ぎ方を習得できました。

研修3日目

研修3日目は、午前にSUPの模擬指導実習を行いました。午後からは「530セーリングカッター」で帆走実技を予定していましたが、強風により中止し、急遽帆走理論とロープワークの研修を行いました。

【研修生の感想】
片山樹弥さん(北海道大空町から1年間出向)
「今年度のセンター・インストラクター養成研修が実施できない状況で、新人研修としてカヌー等の実技と指導法を学ぶことができ、非常に良い経験となった。カヌーでは2時間弱のツーリングを行い、海の開放的な空間や風の心地よさを感じるとともに、常に変化していく風向きや波高などの自然条件を体験し、マリンスポーツの楽しさと難しさを知ることができた。また、模擬指導実習を2回行ったが、マリンスポーツは陸上スポーツと比較して危険性が高く、天候など注意しなければならない点も多く、指導の難しさを実感した。今回の模擬指導実習は、実際の体験会等の指導に活きるとともに、普段の業務にも活かせることが多くあった」

今回は、基本的なマリンスポーツ実技研修を行いましたが、引き続き今後も「水辺の安全教室」などの研修を実施する予定です。