活動記録 巡回写真展期間中にニュースポーツを体験 パラスポーツの理解深める

活動記録 巡回写真展期間中にニュースポーツを体験 パラスポーツの理解深める
長浜市浅井B&G海洋センター(滋賀県)

滋賀県の長浜市浅井B&G海洋センターは、オリンピアン・パラリンピアンの雄姿を集めた巡回写真展「スポーツのチカラ」(2020年1月18日~1月26日)の同時開催事業として、1月24日(金)、幅広い年齢層を対象にパラリンピック種目のひとつ「ゴールボール」の体験会を実施しました。参加者は小学生28名、大人3名という内訳でした。

ゴールボールは視覚障碍者向けのスポーツとして生まれましたが、「アイシェード」と呼ばれる目隠しをつけることで、健常者も同じ条件で競技できます。目隠しをつけた状態でボールを投げたり、転がってくるボールを手で止めたりするなど、小学生にも取り組みやすい競技です。今回は、福祉に関する授業に取り組む浅井小学校の4年生を対象にしました。2024年に県内で開催される全国障碍者スポーツ大会への関心を高めるのが目的です。

「見えない世界でどうやって戦うの?」と疑問に思うかもしれません。しかし一流選手は、まるで見えているかのようなすばやく正確な動きをします。

 

実はバスケットボール位の大きさのボールに鈴が二つ入っており、音で位置が分かるようになっているのです。このボールをコートと同じ横幅のゴールめがけて転がし気味に投球し、点を競い合います。コートはバレーボールと同じ縦18メートル、横9メートル。試合時間は12分ハーフで1チーム3名です。

攻撃側が中腰で投球するのに対し、守備側は身体を投げ出すように四つん這いになって防ぎます。

今回、アイシェードは講師の先生に10個ほど持参していただきました。まず競技の説明やデモンストレーションに始まり、目隠しをしない状態で二人一組のパス練習やブロック練習を行ないました。

つづいて先生と子どもたちが1対28で対戦。子どもたちは見えている状態なのに対し、講師は視覚に障碍があります。にも関わらず、守りは鉄壁です。結局ゴールを割ることができた子は二人だけでした。

「すごい!先生、ほんとうに見えないの?」と驚きの声が上がります。

その後、ゴーグルをつけた状態で子供同士の試合を経験しました。

福祉の授業に取り組んでいる子どもたちということもあり、体験会後には講師の日常生活に関して質問が飛びます。「先生、ご飯のときはどうしてるの?」「お風呂のときは?」。

教室では体験できない学びに、視察に訪れた校長先生も満足気でした。

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