活動記録 武蔵丘短期大学
「リーダー資格付与授業」で人材育成
教育効果は着実に

活動記録 武蔵丘短期大学
「リーダー資格付与授業」で人材育成
教育効果は着実に
2017年7月22日(土) 、8月5日(土)

埼玉県吉見町、短大、財団 地域連携協力に関する三者協約

  • ライフジャケットで飛び込む子供たち

  • 子供たちと記念撮影

 B&G財団は、埼玉県比企郡吉見町にある武蔵丘短期大学で「リーダー資格付与授業」を7月と8月に開きました。昨年7月に初めて「水泳ボランティア準備講座」として、学生の人材育成につながる水辺の安全教室の指導方法などを授業で行い、今回は2回目となります。

 リーダー資格付与授業は今年6月2日に吉見町、武蔵丘短期大学、B&G財団の三者で締結された「地域連携協力に関する協約」に基づく人材育成のためです。もともと2008年5月に吉見町と同短大の二者で地域連携協力に関わる9項目の協定を締結していました。B&G財団は町と短大ともに相互に協力関係にあったことから、今年6月に①人材育成、②教育、文化、スポーツの振興・発展、③学術研究――でさらに協力を強化していくために三者連携協約を調印したものです。

 第1回は7月22日午前9時20分から午後零時30分まで、2コマ連続で大学屋外25メートルプールを使って行い、栄養専攻1年生20人、2年生4人が参加。2回目は8月5日に同内容で実施し、スポーツ専攻1年生45人が参加しました。講義は水辺の安全教育、海洋レクの紹介などで、実技はプールで水辺の安全学習や子供たちへの指導時の注意などを実施しました。

 参加した学生にとって、水辺の安全指導や水泳指導などは未経験を前提としていたため、最初は戸惑っていました。子供たちへの指導実習の実践を重ねることで、自信がついていったことが感想として寄せられています。

 この授業は特に、教育・スポーツ振興に関するリーダー資格付与だけでなく、その後の大学が町から受託している子供水泳教室で、資格取得者全員が指導実習する実践の現場があることから、リーダー資格の教育効果は明瞭となっています。

ペットボトル救助


 今回運営にあたった担当者は「今後、大学との連携を模索していくうえで、財団からの指導により学生がどのようにそれを生かしていけるか、あるいは財団としてどのように活用していくかを大学の状況に合わせて提案し、お互いにメリットのある体制を確立できるところと協力関係を結んでいきたい」と述べています。

 具体的には、学生に資格を生かした活動の場を提供できるよう担当教員をはじめ大学の担当部署とも打ち合わせいきたいとしています。学生のリーダー資格の所属先は、吉見町B&G海洋センターです。このため学生が海洋センター主催イベントに参加し、さらに大学と地域が連携して水辺の安全活動などを推進できるよう、大学の担当部局に提案していくようにしたい、と述べています。

教育につながる子供水泳教室 指導実習の一環で受講学生が補助要員に

 三者連携協約の教育、スポーツの振興では、大学が町から受託する子供水泳教室で、指導実習の一環として、受講した学生が補助要員として入り、水辺の安全教室を開きました。

 学生は指導方法の勉強となり、子供たちは水辺の安全を学ぶことになり、スポーツの振興をしながら教育にもつながる内容となっています。この水泳は8月8日から23日まで5回、22日は吉見町B&G海洋センタープール、そのほかは短大プールで行われました。

 このほか学術研究に関しては、受講学生の中で子供たちへの教育に関心があり、さらに現場での指導や論文などに関する研究を行いたい場合は、B&G財団が指導の場の提供や研究に関するアドバイスをすることになっています。

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