活動記録 総勢200人が参加!防災を楽しく学ぶ運動会が、山口県周防大島町海洋センターで開催!

活動記録 総勢200人の大運動会!!「防災を楽しく学ぶ」をキャッチフレーズに、今年度最後の防災運動会、山口県周防大島町で開催 日本財団助成事業

多発化傾向にある自然災害に備えて、防災とスポーツを組み合わせた運動会の形式で、地域住民らに楽しく防災を学んでもらおうと、B&G財団と開催地域の自治体が、今年度の新規事業として協働で進めてきた「防災運動会」(日本財団助成事業)。その最終カ所となる「B&G防災運動会in周防大島」が3月10日、山口県大島郡の周防大島町B&G海洋センターで開かれ、同町内外から集まった親子連れを中心に約200人が参加。防災の要素や知識を組み込んだ借り物競争など3種目の競技に、笑顔満開で取り組みました。

消火体験の様子

「消火は僕に任せて!」消火体験で少年の緊張はMAXに

山口県の最東端に位置し、瀬戸内海の西に浮かぶ周防大島。同地での防災運動会は珍しく、「名実ともにユニークな事業なので、できるだけ多くの人を集めたい」と、開催に向けて町とB&Gでは広報作戦に注力しました。一般的なチラシの配布に加えて、LINEやSNSで周知するとともに、地元テレビのニュース番組で紹介してもらうなど、幅広い方法で参加を呼び掛けた結果、参加者数は、募集人員の倍に及びました。運営側としてはうれしい悲鳴で計画調整なども必要となりましたが、希望者をすべて受け入れ、規模を拡大して大々的に行いました。

防災借り物競走の様子

防災借り物競走。「えーっと」お題は確か・・。お父さん頑張って!

運動会はグループ対抗戦で実施。参加者を地域別に約50人ずつ4つのグループに分け、「防災借り物競争」、「畳担架リレー」、「物資搬送(バケツ)リレー」の3種目で、得点を競い合いました。

競技に先立ち、まずは基礎知識の習得からスタート。防災に関する問題をそろえた「防災〇×クイズ」と、地震や高波の揺れなどを体で表見する「防災体操」で頭と体を整えました。

ウォーミングアップを終えると、競技に突入です。カードに書かれたお題に沿って、防災に役立つ品物を持って2人1組でゴールを目指す「防災借り物競走」や、畳を使った担架で、人に見立てた人形を落とさないように運ぶ「畳de担架リレー」など、楽しさの中にも緊張感ある競技に、大人と子供が協力しながら挑戦しました。同時に、運動会というタイトルからか、各チームとも得点にもこだわり、他チームに負けじ!と先急ぐシーンも多く見受けられ、体育館内で総勢200人が動き回る風景は圧巻でした。

防災借り物競争の様子

防災借り物競争 「あ、これを探していたんだ!」

  • 畳de担架リレーの様子

    畳de担架リレー。畳の担架を6人でよいしょ、よいしょ。

  • 物資搬送リレーの様子

    物資搬送リレー。バケツに物資を入れて、人海戦術で搬送。

ゲームを終えた参加者らは、それぞれ笑顔で感想の語り合いに。「いつも個人プレーな息子がみんなと協力している姿を見て感心しました」と語るお母さんの姿が印象的でした。このほか、「防災の知識を得られて、良い時間だった」や「参加者が大変多くて驚いたが、とても楽しかった」など、うれしい意見が多く聞かれ、運営側もホッとしています。

優勝チームのメンバーには、B&G財団からPANKAN(非常食用パンの缶詰)をプレゼントしました。

また、運動会に合わせて、施設内には災害体験コーナーを設置。煙の恐ろしさが体験できたり、非常食の試食を提供したりしたほか、心肺蘇生法と人工呼吸法などの救急法が学べるブースや防災パネル展示も設け、多くの方に参加していただきました。

  • パンの缶詰(非常食)の試食の様子

    パンの缶詰(非常食)の試食も大人気

  • 災害体験コーナーの様子

    災害体験コーナーでは、心肺蘇生法の講習を実施

「もちまき」の様子

「お餅、キャッチしてね~」運動会終了後は、会場内で、同地域の風習である「もちまき」も行いました

防災への取り組みが喫緊の課題である近年の状況に対応して、B&G財団では昨秋、初めての試みとして「防災運動会」を企画。防災をスポーツと組み合わせた運動会形式にすることで、普段から防災イベントに足が向かない人でも気軽に参加でき、地域交流を深めながら防災力強化を図ろうと、プログラムの随所に工夫をこらしました。昨年11月に山梨県の南アルプス市で初開催したのを皮切りに、同月に宮城県の蔵王町で、また12月には愛媛県の愛南町でそれぞれ開催。今回の周防大島町が今年度最終回となります。

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