2022.06.02 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト 「B&Gスポ・レク倶楽部」第1回実行員会を開催

スポーツ庁 - 文部科学省

5月27日(金)、「B&Gスポ・レク倶楽部」第1回実行員会が行われ、実行委員7名(オンライン出席2名)が出席し、事業概要や今後の活動計画について意見交換を行いました。

「B&Gスポ・レク倶楽部」は、障がい者が年間を通じて多様なスポーツやレクリエーション活動を継続的に楽しめる環境を海洋センターに整えることで、障がい者のスポーツ実施率向上とスポーツライフを豊かにすることを目的に、スポーツ庁「障害者スポーツ推進プロジェクト」の委託事業として実施するものです。

実行委員名簿

氏名 所属 備考
委員長 藤田 紀昭 日本福祉大学 スポーツ科学部長
委員 田口 亜希 日本パラリンピアンズ協会 副会長
委員 金子 知史 日本財団子どもサポートチーム チームリーダー
委員 及川 浩行 岩手県 奥州市前沢B&G海洋センター 実行団体
委員 土屋 あづさ 静岡県 御前崎市B&G海洋センター 実行団体
委員 松下 和史 熊本県 宇城市三角B&G海洋センター 実行団体
委員 東條 剛之 B&G財団 事業部長

主な活動内容は以下の4項目となっています。

1.「B&Gスポ・レク倶楽部」の実施

地域の障がい者を対象とした年間を通したスポーツレクリエーション教室。教室の内容は実施海洋センターの地域資源や障がいの程度などによってプログラムを決定。

【対象】就労支援施設を利用する障がい者
放課後等デイサービスを利用する障がい児など

2.「インクルーシブフェス」の開催

障がい者を含む地域住民を対象としたパラスポーツの一日体験会。障がい者と健常者が一緒に活動することで、障がいについて理解を深める場を提供。

【実施内容(例)】

  • パラリンピアンによるパラスポーツ体験会やトークショー
  • 障がい者アートの展示、文化活動
  • 福祉施設産品販売コーナー など

3.「指導者研修会」と「ボランティアの育成」

指導者の知識・技術向上を図る研修会の実施や教室運営の協力者としてのボランティアの育成を行う。

4.教室運営委員会の開催

地元の障がい者支援団体など、協力団体・企業との定期的な情報共有、意見交換を行う委員会を組織する。

会議では、実行団体からそれぞれ活動計画、活動内容について説明し、意見交換を行いました。各実行団体の活動計画の概要は以下のとおり。

熊本県 宇城市三角B&G海洋センター
事業対象者 スペシャルオリンピックス、就労継続支援施設
事業協力者 スペシャルオリンピックス宇城、スポーツ推進委員ほか
活動内容 プールでカヌー、モルック、アジャタ、カローリング、ディスゲッター、バッゴー、スカットボール
インクルーシブフェス 10月を予定。体育協会、スポーツ推進委員協議会、婦人会などの協力を得て実施
岩手県 奥州市前沢B&G海洋センター
事業対象者 放課後等デイサービス、就労継続支援施設
事業協力者 岩手県障がい者スポーツ協会、スポーツ推進委員会
活動内容 ボッチャ、卓球バレー、スポーツ吹き矢、スマイルボウリングなど
インクルーシブフェス 開催時期や内容を含めて現在検討中
静岡県 御前崎市B&G海洋センター
事業対象者 放課後等デイサービス、障がい者(成人)
事業協力者 静岡県障害者スポーツ協会、社会教育課、健康づくり課、福祉課
活動内容 障がい児プール、障がい者プール、ボッチャ、バスケットボール、体育館レクなど
インクルーシブフェス 11月にパラアスリートを招いて実施予定

委員からのコメント

  • 地域の中で、障害者と社協だけに留まらず、様々な関係者・団体を巻き込み、最終の理想形を考え、それに必要な団体を加えることが必要。
  • 将来的なことを考えると、県の障害者スポーツ協会など、県も巻き込みながら実施する形が将来の発展にもつながっていく。
  • インクルーシブフェスは健常者と障害者が一緒の空間にいるだけではなく、障害のある人とない人が一緒にスポーツすることに意味があるので、別々のプログラムにならないように注意が必要。
  • 周辺の福祉、看護、専門学校等に通う学生の実習という形で関わりをつくることができれば有効だと思う。

各委員から出された意見をもとに計画の再検討を行い、スポーツ・レクリエーションを通じた共生社会の実現に向けて取り組んでいきます。

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