水辺を学ぶ 海や川の安全教育講座
海や川の安全教育講座
Lesson4 救命器具の使い方
水辺で活動する際に着用するライフジャケットや、ライフセーバーが扱う器具の使用方法を学び、自助や救助に役立てましょう。これらの救命器具について、海上保安庁の秋山勇一さん、日本ライフセービング協会の飯沼誠司さんに教えていただきました。
ライフジャケットの有効性
解説:海上保安庁 警備救難部救難課 マリンレジャー安全推進室
係長 秋山勇一
再生時間:2分25秒
画面をクリックするとムービーが再生されます
自分自身の命を守るために、水辺でのレジャーや船に乗るときはライフジャケットを着用しましょう。ライフジャケットの種類や使用法、効果や用途について紹介します。
- 浮体式と膨張式の違い
ライフジャケットには2つの種類があります。浮く素材でできた浮体式は、いつでも浮くことができます。膨張式は紐を引く、あるいは水に落ちた際に自動で膨らむ仕組みです。 - 呼吸の確保が最優先
着用すると、落水した場合にも浮力で長く簡単に浮くことができます。まずは呼吸を確保することが最優先です。さらに、ライフジャケットにより救助機関による捜索時に発見されやすくもなります。 - 着用時と非着用時の死亡率
ライフジャケットの着用は落水事故の際の生存率に影響します。着用時の死亡率が30.2%なのに対し、非着用時は59.6%と大きな差があります。
レスキューチューブ
解説:特定非営利活動法人 日本ライフセービング協会 指導員 飯沼 誠司
再生時間:3分59秒
画面をクリックするとムービーが再生されます
海水浴場などで皆さんの安全と緊急時の救助のために監視を行うライフセーバーが、救助に使用するレスキューチューブの使い方を解説します。
- 救助される人の使い方
落水時にライフセーバーからレスキューチューブを渡されたら、しっかりと抱えます。体力が無い場合は、脇の下から胴体に巻いてもらいましょう。 - 救助する側の使い方
溺れている人にレスキューチューブを固定したら、備え付けの紐を使って牽引します。陸から遠い場合は泳いで救助するスイムレスキューを、近い場合は人を水面で引っ張るトーイングを行います。
ニッパーボード
解説:特定非営利活動法人 日本ライフセービング協会 指導員 飯沼 誠司
再生時間:3分32秒
画面をクリックするとムービーが再生されます
ジュニア期(小中学生)のライフセーバーがトレーニングに用いるパドルボートです。直接の救助器材ではありませんが、たいへん有効な練習器材ですので使い方を身につけましょう。
- パドリング
ニッパーボードにしっかりと胸を付け、水の中に片方ずつ手を入れて漕ぎます。 - ニーパドル
ニッパーボードに膝を付いてパドリングすることをニーパドルと呼びます。 - ブレーキ・方向転換
手や足を使って水をかくことで、ブレーキや方向転換を行います。
※このページに掲載している動画およびクイズは、ウォーターセーフティー ニッポン(水の事故ゼロ運動推進協議会)が作成し、本サイトに掲載するのにあたりB&G財団が一部を改定いたしました。
なお、B&G財団が設立発起人の一端を担ったウォーターセーフティー ニッポンは、2014年3月に活動を終了いたしました。皆様のこれまでのご支援・ご協力に改めて厚く御礼申しあげます。