夢をつなげ！B&Gアスリート No.032 競泳女子 春名美佳

Ｂ＆Ｇ財団（以下「ＢＧ」と記載）： 春名さんは兵庫県加古川市から久万高原町に移住されました。久万高原町の魅力は何ですか？

春名美佳さん（以下「春名」と記載）： 小学校教諭をしていた頃から「子どもの居場所」、「真の教育」に興味があり、100年後も200年後も時代に左右されない「不易な教育」がしたいと考えています。また馬にも興味があり、SNSで馬とのふれあい体験を行う「ウィンダムファーム　久万高原愛馬会」を知りました。愛馬会の活動に参加し、代表の二神愛さんから久万高原町の話を聞くうちに移住を決めました。久万高原町なら「不易な教育」ができるのではないかと可能性を感じたためです。実際に暮らし始めると、自然は美しく、二神さんのご紹介で地域コミュニティにもすぐ溶け込めました。最近では季節の野菜をいただくことも多いです。

ＢＧ：スポーツクラブコーチと小学校教諭の経験をお持ちの春名さんが、水泳指導の際に心がけていることはありますか？

春名：ヒトは練習しないと泳げません。また、現代の進んだ水泳技術は数多くのポイントを習得する必要がありますが、それらを一度に学ぶことはできません。シンプルに分かりやすい、伝わりやすい言葉での指導を心がけ、段階的に「1つの課題」を練習します。一つずつマスターしていけば無理なく、楽しく水泳を覚えることができます。

なにより、一人でも多くの方に気軽に楽しく体を動かしていただき、「水の面白さ」を味わってほしいと思います。

ＢＧ：Ｂ＆Ｇ海洋センター・海洋クラブは、県・ブロックごとに「連絡協議会」を作り交流が盛んです。また指導者も「全国指導者会」を結成し、研修や指導協力をしています。春名さんもご協力よろしくお願いします。

春名：こちらこそよろしくお願いします。スポーツ指導だけでなく、他の海洋センター・クラブとの交流も楽しみにしています。それと、Ｂ＆Ｇの活動では「子ども第三の居場所」に関心があります。「地域のコミュニティ作り」がしたいと思っており、幼児から高齢者まで様々な立場の人が集えるコミュニティを通して、他者を知り、認め、受け入れ、サポートし合える人間性を養えるようになってほしいと思っています。

ＢＧ：春名さんの海洋センター着任を、全国のＢ＆Ｇ指導者が大歓迎しています。本日はありがとうございました。

春名：全国のＢ＆Ｇ指導者の皆さん、一緒に活動できることを楽しみにしています。これからよろしくお願いします。

オリンピック2大会入賞のトップスイマーである春名さんは、当時のハードな練習で鍛え抜かれたアスリートです。しかし、インタビューでお話を伺うと「楽しい水泳、楽しいスポーツ、楽しい暮らし」を久万高原町に根付かせたいようでした。久万高原町、愛媛県、四国ブロックの今後に注目です。