活動記録 東京2020パラリンピックで活躍を期待するアスリート アンケート結果

活動記録 東京2020パラリンピックで活躍を期待するアスリート アンケート結果

東京2020パラリンピックアンケート:
活躍を期待するアスリート 第1位は「国枝慎吾選手(車いすテニス)」

海洋性レクリエーションを通して 子供たちの心と体の育成を行うB&G財団は、東京2020パラリンピックで活躍を期待するアスリートのアンケート調査を行いました。

応募総数1,149件(うち有効回答数670件)の回答をまとめたアンケート結果です。

  • 総合順位は、第1位「国枝慎吾(車いすテニス)」、第2位「上地結衣(車いすテニス)」、第3位「道下美里(マラソン)」。
  • アスリートの実績だけでなく、知名度の高い人が全世代から票を集めた。
  • パラリンピック全種目から126名にのぼるアスリートの回答があった。

調査概要

タイトル 東京2020オリ・パラ企画
あなたが選ぶ東京2020パラリンピックで活躍を期待するアスリートは誰?
募集対象 全国の男女
調査方法 ハガキおよびインターネットによる自由記入方式
調査期間 2019年12月11日(月) ~ 2020年2月29日(土)
回答総数 1,149件
有効回答数 n=670件
(回答総数1,149件のうちパラリンピック対象外の選手を除いた件数)
サンプル
内訳
  19歳以下 20代 30代 40代 50代 60代以上 合計
男性 6 27 62 82 85 123 385
女性 4 35 77 60 67 42 285
合計 10 62 139 142 152 165 670

総合TOP10(n=670)    ※敬称略

順位 パラアスリート名 得票数(率)
1 国枝慎吾(車いすテニス) 158(23.6%)
2 上地結衣(車いすテニス) 69(10.3%)
3 道下美里(マラソン) 44(6.6%)
4 一ノ瀬メイ(競泳) 22(3.3%)
瀬立モニカ(カヌー)
5 中西麻耶(陸上) 21(3.1%)
6 山本篤(陸上) 20(3.0%)
7 木村敬一(競泳) 15(2.2%)
8 井谷俊介(陸上) 13(1.9%)
重本沙絵【辻沙絵】(陸上)
山口尚秀(競泳)

今回のアンケートでは、「東京2020パラリンピックで活躍を期待するアスリート」を訊ねました。東京2020オリンピック・パラリンピックも間近に迫り、注目が集まるパラスポーツ。テレビや新聞、WEBなどでパラスポーツ選手の記事を目にする機会も増えています。

アンケートの結果、回答のあった選手数は全126名に及び、10票以上の得票は13名、得票3票以下は96名と回答が分かれました。

その中で最も得票数が多かったアスリートは、2004年アテネパラリンピックでダブルス金メダルの獲得をはじめ、2007年にはアジア初の世界チャンピオン、車いすテニス史上初となる年間グランドスラムを達成するなど、数々の輝かしい成績を残している国枝慎吾選手でした。

次いで同じ種目から、2014年にはダブルスで年間グランドスラムを達成した上地結衣選手。そして2016年リオパラリンピックで銀メダルを獲得した女子マラソンの道下美里選手に票が集まりました。以降は、アスリートの得票数に大きな差はありませんが、個人種目から団体種目まで東京2020開催予定の全種目のアスリートに票が入りました。昨今の東京2020開催に向けた各種メディアでの広報活動が影響していると思われます。

アスリートに期待する主な理由として、その実績・実力を元に挙げていることが多いほか、メディアの影響があります。「テレビの東京2020特集で拝見しその姿に感動した」「過去のパラリンピックでの活躍を見てその時から応援している」という声。そして、「笑顔が素敵」「努力している姿に感動した」など、そのアスリートの人柄に触れた声も多数寄せられました。そのほか、地元出身、母校が同じ、同じ競技、名前が同じなど、アスリートとの何かしらの共通点から親近感が湧いていることを理由に挙げていました。

男女別TOP5    ※敬称略

男性(n=385) 女性(n=285)
順位 パラアスリート名 得票数(率) 順位 パラアスリート名 得票数(率)
1 国枝慎吾
(車いすテニス)
111(28.8%) 1 国枝慎吾
(車いすテニス)
47(16.5%)
2 上地結衣
(車いすテニス)
35(9.1%) 2 上地結衣
(車いすテニス)
34(11.9%)
3 道下美里
(マラソン)
19(4.9%) 3 道下美里
(マラソン)
25(8.8%)
4 一ノ瀬メイ
(競泳)
11(2.9%) 4 一ノ瀬メイ
(競泳)
11(3.9%)
瀬立モニカ
(カヌー)
瀬立モニカ
(カヌー)
中西麻耶
(陸上)
 

男女別では、上位TOP5まで同じアスリートが占め、同順位という結果になりました。過去の経歴から男女関係なく期待が大きいことが伺えます。

また、男女共に1位の国枝慎吾選手ですが、男性の得票率が高く、女性は低いことが分かります。反対に、2位の上地結衣選手3位の道下美里選手は女性の得票率が高い結果となっています。投票理由をみると、男性は過去の成績・実績から期待を寄せている内容が多い反面、女性はアスリートの元気さ、笑顔などアスリートの人柄を理由に挙げており、それが得票率に影響していると考えられます。

年代別TOP3    ※敬称略

19歳以下(n=10) 20代(n=62)
順位 パラアスリート名 得票数(率) 順位 パラアスリート名 得票数(率)
1 上地結衣
(車いすテニス)
3(30.0%) 1 国枝慎吾
(車いすテニス)
12(19.4%)
2 池崎大輔
(車いすラグビー)
2(20.0%) 2 上地結衣
(車いすテニス)
6(9.7%)
3 瀬立モニカ
(カヌー)
1(10.0%) 3 瀬立モニカ
(カヌー)
4(6.5%)
国枝慎吾
(車いすテニス)
 
中西麻耶(陸上)
成田緑夢
(陸上)
山崎悠麻
(バドミントン)
30代(n=138) 40代(n=141)
順位 パラアスリート名 得票数(率) 順位 パラアスリート名 得票数(率)
1 国枝慎吾
(車いすテニス)
29(21.0%) 1 国枝慎吾
(車いすテニス)
30(21.1%)
2 上地結衣
(車いすテニス)
12(8.7%) 2 上地結衣
(車いすテニス)
10(7.0%)
3 中西麻耶
(陸上)
7(5.1%) 3 道下美里
(マラソン)
9(6.3%)
瀬立モニカ
(カヌー)
 
50代(n=151) 60代以上(n=163)
順位 パラアスリート名 得票数(率) 順位 パラアスリート名 得票数(率)
1 国枝慎吾
(車いすテニス)
31(20.4%) 1 国枝慎吾
(車いすテニス)
55(33.3%)
2 上地結衣
(車いすテニス)
23(15.1%) 2 上地結衣
(車いすテニス)
15(9.1%)
3 道下美里
(マラソン)
17(11.2%) 3 道下美里
(マラソン)
11(6.7%)

年代別で見ると、40代以上でTOP3が同じ結果になりました。30代以下では3位に中西麻耶選手、瀬立モニカ選手がランクインするものの、全世代で国枝慎吾選手、上地結衣選手に期待が寄せられていることが分かります。30代以下で瀬立モニカ選手が票を獲得していることから、映画のモデルになったことやテレビコマーシャルでの露出機会が増えたことが原因と考えられます。また、国枝慎吾選手は特に60代以上からの得票率が高いことから、日本の車いすテニス界で長年第一線での活躍ぶりが表れているのではないでしょうか。

選考理由(抜粋)

国枝慎吾選手(車いすテニス)
選んだ理由 性別 年代
障害を感じさせない力強いテニスを披露してくれるから。 女性 50代
番組で見ましたが実績も素晴らしいしパワフルさ技術共に素晴らしい。 男性 30代
全豪オープンテニスで優勝‼車いすテニスのレジェンドは東京五輪でもやってくれるハズ!! 男性 50代
いつもプレーを見るたび元気づけられる。 女性 40代
上地結衣選手(車いすテニス)
選んだ理由 性別 年代
プレーを観て凄いと思ったから。 女性 10代
リオパラリンピックの銅メダルを超える活躍を期待しています。 女性 30代
打球に対する反応が良く、車いすの操作もスピーディーだから。 男性 30代
圧倒的な強さ、世界ランク1位になったこともある実力者!昔から応援しているので!! 女性 60代
道下美里選手(マラソン)
選んだ理由 性別 年代
ずっと応援してきたから。 女性 30代
度々テレビなどで紹介されているのをみて彼女の明るい人柄にとても好感を持っています、是非頑張ってメダルをとって欲しいです! 女性 50代
自分もマラソンをしており、同年代、またマラソンの記録もほぼ同じということから、目標であり親しみを感じます。 男性 40代
144cmと小柄だがパワーがみなぎっていて素晴らしいアスリートだと思います。笑顔が素敵です。リオのパラリンピックでは銀メダルだったので東京パラリンピックでは絶対金を取って欲しいです。 女性 50代