活動記録 第4回B&G全国指導者会　総会開催！

 今回、特別講演で登壇したのは、世界陸上選手権男子400mハードル銅メダリストの為末大氏。
 講演は「セルフコーチング＝自分の育て方＝」と題し、自身の競技人生を振り返りながら、指導者としての理念を語りました。
 同氏は、2000年シドニーオリンピックの予選でレース終盤に転倒し、首位から一気に最下位に転落。「その時、なぜ失敗したのかを分析して、次の練習に活かすことが必要だった。そこから競技人生が大きく変わった」と、過去の失敗を次のステップに繋げた競技者としての体験談を語りました。
 また、「人間の限界は、その人自身の思い込みであることが多い」と述べ、その思い込みを外すにはどうすれば良いかを参加者に伝えました。
 講演の最後には、「好きよりも楽しむことが大切で、それは楽しいことをやるわけではない。最初は楽しく取り組めたことも、後になると辛いことや苦しいことが出てくる。好きなことの中に、嫌なことが混ざってきたとき、どうすれば自分が活き活きとできるか知ることが大事」と主体的に競技に取り組む姿勢を競技者の視点で述べました。

「セルフコーチングとは、"できない"視点が固定化したスランプを、いかに抜け出すか」と語る為末氏

 

 表彰の部では、長年に渡って全国の指導員の模範となる活動を行い、青少年の健全育成に著しく貢献した指導員および指導者会を表彰。

受賞者および受賞団体一覧

 褒賞を受賞した指導員に普段の活動について伺いました。

 

■北海道滝川市B&G海洋センター　鈴木博之さん

 「普段は、一般の方や、学校等各団体のセンター利用時にカヌー・ローボートの指導・監視を行っています。また、カヌー教室等の各教室では、海レクの楽しさ・魅力を伝えながら、専門的な知識・技術を提供しています。海洋クラブでは、子ども達と一緒に様々な体験をして楽しんだり、時には厳しく指導をして、各大会に向けて選手を育成しています」

カヌー体験会では、"楽しく・厳しく"を指導理念に子どもたちに接します

 

■兵庫県上郡町B&G海洋センター　種継武さん

 「今はB&G海洋センターの勤務ではないのですが、指導者会の活動の一環として、小学校の宿泊体験の受け入れや、神戸で開催される"マリンカーニバル"でカヌー体験会を行っています。マリンカーニバルでは毎年、200～300人は体験に来てくれますよ」

毎年、多くの子どもたちが参加するマリンカーニバルのカヌー体験会

 

■熊本県南阿蘇村白水Ｂ＆Ｇ海洋センター　笠健さん

 「地元の子どもたちは、カヌーや水辺の遊びの体験が少ないので、プールを活用したカヌー体験会やSUP教室を実施しています。村の子どもたちの体験格差を少しでも無くしていきたいので、これからは活動の幅を広げて、ヨットなどの体験会もやりたいと思っています」

プールでカヌーの漕ぎ方を指導しています

 

指導者会褒賞　受賞団体

 

指導員褒賞ゴールド褒賞　受賞者

 

指導員褒賞　シルバー褒賞　受賞者