活動記録 初代大使に酒井法子さん
「子ども健全育成大使」を全国で初めて創設

活動記録 初代大使に酒井法子さん「子ども健全育成大使」を全国で初めて創設

青少年の健全育成を全国に発信!8月から活動開始

 B&G財団は、青少年の健全育成に関する財団の考え方や活動を広く外部にPRする「子ども健全育成大使」を創設し、今年8月から活動を開始します。情報発信のスポークスパーソンとなる初代大使には、女優で歌手の酒井法子さんの就任が決まり、7月18日、東京都港区の日本財団ビルで就任式を行いました。

「子どもの健全育成大使」に就任された酒井法子さん

「子どもの健全育成大使」に就任された酒井法子さん

 酒井さんには今後、全国初の試みとなる「子どもの健全育成大使」として、B&G財団および全国471ヵ所に所在する社会施設のB&G海洋センターが開催する青少年の健全育成に関わる事業に参加していただき、PR役としてご活躍いただきます。

 大使就任に際して、酒井さんは「たくさんの方に迷惑をかけた。まっさらな気持ちになって社会の役に立ちたい。私がお力になれるなら、ぜひ協力させていただきたい」と、決意を新たにされています。

 大使の"初仕事"は、8月14日。静岡県牧之原市で開かれる「砂ASOBeach」(砂あそびーち)と題した水辺のイベントです。海離れが深刻化する社会課題を受け、海に入らなくても海を楽しめることをテーマに、海岸で大声選手権やかるた遊びなどを行う子ども向けの体験型イベントで、酒井さんには現地で、子どもたちと一緒に水辺を楽しんでいただき、その活動の模様を、当財団のHPやSNSなどを通じて情報発信していただきます。その後のスケジュールは現在調整中で、植樹祭やスポーツ大会などを中心に年2~3回の頻度でご参加いただく予定です。

B&G財団理事長の菅原から大使の委嘱状を渡される酒井さん

大使の委嘱状を交付

 スポーツ活動の推進や海洋性レクリエーションの提供が主軸事業の一つであるB&G財団にとって、青少年の健全育成は欠かすことのできないテーマであり、これまでも、時代の変化に対応しながら、着実に活動のすそ野を広げてきました。

 少子・高齢化をはじめ、青少年の素行や親子問題、学校教育のあり方など様々な社会問題が顕在化する中、B&G財団ではこれからの社会における課題解決に向けた新たな取り組みとして、2014年に「青少年健全育成5カ年計画」を掲げ、新たな青少年の健全育成活動に着手しました。以降、全国のB&G海洋センターおよび同施設が所在する自治体などと連携して、水辺を楽しむレクリエーションやスポーツ大会、植樹活動といった各種イベントや事業の実施に注力しています。

 中でも、地域活性化に貢献するための「地域コミュニティの活性化事業」、家庭環境や経済的要因、あるいや身体的な問題などの理由に左右されず、だれでもが参加できる「体験格差解消事業」などには、新たな時代にふさわしい青少年の育成活動として精力的に取り組んでいます。

 B&G財団が目指す「青少年の健全育成」とは、子育てにおいて重視される「知育」・「徳育」・「体育」の3分野を、子供たち一人ひとりの個性と発達に応じてバランスよく増進しながら、次世代を担う青少年たちを社会貢献できる人材になるよう育成していくことにある、ととらえて活動に反映させています。

 ただ一般的に、「青少年の健全育成」というフレーズは、耳当たりのよい抽象的な概念にとどまってしまいがちで、活動の中身や成果が理解しづらい面があるのが実情です。当財団でも、活動内容の可視化や認知度向上への努力が不十分であるという課題を長年抱えていました。

 その打開策の一環として今回、B&G財団が手掛ける青少年の育成事業について、広く世間に情報発信していく目的で、「子ども健全育成大使」を立ち上げたものです。青少年の育成事業を対象とした大使の職域は全国でも例がないため、初代大使には、発信力が高い著名人であることを前提に選定。加えて海のイメージに合致し、ボランティア経験もある酒井法子さんにご就任いただくことになりました。

 大使の活動費用に関して、酒井さんには、必要経費以外は無償でお受けいただいております。任期は2年ですが、両者の話し合いによって、延長も可能としています。

就任式には、40人以上の報道陣にご参集いただきました

就任式には、40人以上の報道陣にご参集いただきました

 18日の就任式には、40人を超える報道関係者にご参集いただき、B&G財団から酒井さんへの委嘱状の交付を披露しました。就任のあいさつで酒井さんは「大役を務めさせていただくことを誇りに思っています。何ができるか、とにかく一生懸命やらせていただきます」と抱負を述べました。

 一方、当財団理事長の菅原悟志は、酒井さんへの大使依頼の理由について「様々な活動の中で、子どもが失敗する、つまずくことも多々あるが、何度でもやり直しがきくことを教えてきている。取り返しのつかないようなことをしてしまった人もいるが、2度とチャンスを与えないのは寂しい社会。子供から大人までどういう人でもやり直す機会を与える。心を入れ替え、社会の中で頑張っていただきたい」と説明し、セカンドチャンスの重要性を強調しました。

 B&G財団が行う青少年の育成活動は、マリンスポーツ大会や水辺の自然体験など「水」を主題にしているのが大きな特徴ですが、近年では、上述の「体験格差の解消」事業にも力を入れており、児童養護施設や障害児を対象とした自然体験活動の提供なども積極的に推進しています。

 こうした観点からも、海やマリンスポーツが好きで、児童養護施設や障害者施設でのボランティア活動にも取り組んでおられる酒井さんは、大使として適任で、大きな力を発揮してくださるものと確信しています。

委嘱状を手にする酒井さんと菅原理事長

委嘱状を手にする酒井さんと菅原理事長

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